懐かしい味を思い出す味　～　かどや食堂◎

3.5
旅行時期：2023/11（約2年前）

博多クチコミ：24件

博多の下町商店街・美野島商店街の中程に佇む「かどや食堂」は観るからに渋いオーラが発するほどの創業大正９年の食事処として昭和・平成・令和とずっとここで時代の移り変わりを観て来た生き証人のような店です。

今では珍しい店頭のガラスケース内に並べられた料理サンプルと木枠で施されたガラス窓などがまるでドラマのセットのように感じます。

店内に足を一歩踏み入れればそこも時が止まった昭和ノスタルジックな世界が全開してます～、使い込まれ磨き上げられたテーブルと椅子やお盆などは綺麗に清掃されて、飲食店の基本は清潔第一と自慢する気に語り掛けて来るほどです。

メニューは丼・麺・定食（おにぎり・いなり）と一般的な町食堂のものは揃ってますがその価格に驚きです！、今時のご時世にこの価格は間違ってない？…、と思うほど安いです。

この手の店の麺類は出汁が旨いはず、しかし、丼の露やカレーも捨てがたい？と悩んだ結果～、店の方に一番人気は何ですか？と聞けばカツ丼と言われたので注文しました。

ちょっと時間は掛かりましたが三つ葉ではなくもみ海苔が乗ったカツ丼とお味噌汁が付いて￥４９０とは信じられない価格です？。
ボリュームは控えめで味も地味な控えめの優しい味付けでした…、思い起こせば子供の頃に食べた味と似ていましたね…。
きっと若い方々からすれば薄味で頼りないかも知れませんが昭和生まれの者には美味しく懐かしくいただきました。

常連客から話しかけられて～、うどんの出汁も美味しいから次は天ぷらうどんやいなり寿司、夏場は手作りアイスキャンデーなどを薦められました。
まさに昭和にタイムスリップしたかのようなメニューや雰囲気に包まれた憩いの一時でした。