へちま地蔵、八万四千体地蔵と見どころ満載です。外国人の観光客が後を絶ちません。
- 4.0
- 旅行時期:2023/11(約2年前)
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by Lily-junjunさん(男性)
上野・御徒町 クチコミ:13件
「寛永寺」の山門を出て、右方向に90mほど進むと突き当りに信号があります。その信号を渡れば「浄名院」の「山門」があります。「浄名院」の境内に入ると欧米の外国人の観光客が目立ちます。やはりへちま地蔵、八万四千体地蔵など欧米の外国人の観光客にとっては興味を引くものなのでしょうか。
《「浄名院での」六地蔵めぐりのポイント》
★「六地蔵巡り」と書かれた「白いのぼり旗」を順番に回ると、「浄名院」の「地蔵尊」を「第一番」から「第六番」まで全て見て回ることができます。まず、「山門」を潜り左方向に進むと「地蔵めぐり一番」があります。それから「地蔵堂」の石柱を左方向に進むと「地蔵めぐり二番・三番」があり、それからは、塀沿いに右回りで進むと「地蔵めぐり六番」まで行くことができます。
「浄名院」は、天台宗の寺院です。「浄名院」の歴史と概要を紐解いてみると、天台宗寺院の「浄名院」は、「寛永寺36坊」の一つとしてとして「圭海大僧都」が開基となり、寛文6年(1666年)に「浄円院」として創建されました。享保8年(1823年)に寺号を「浄円院」から「浄名院」へ改めました。「山門」は歴史あるもので、享保年間(1716年-1735年)に建立されたものです。「浄名院」は、四代将軍」徳川家綱」の母「宝樹院」の菩提所として栄えました。そして、「浄名院」は、ぜんそくや病気平癒を祈願する「へちま加持祈祷会」で全国的に知られており、別名「へちま寺」とも呼ばれています。なお、旧8月15日の「へちま供養」には、せき、ぜんそくに効験を願う人々で賑わうそうです。
また、1600坪を超える広い「境内」には、たくさんの「石地蔵尊」が所狭しと並べられています。これは、第38世「妙運大和尚」が、民衆の幸福と仏恩に報いるため、「八万四千体地蔵尊の建立」を発願されたもので、8万4千体地蔵尊の建立成就を目指し、現在も地蔵尊像の数は増え続けているそうです。
「境内」にある青銅製の大きな「地蔵菩薩坐像」は、かつて「江戸六地蔵第6番」の「地蔵菩薩像」があった「深川永代寺」が明治維新のとき廃寺になり、また、日露戦争の戦没者を弔うために、明治39年(1906年)に新たに建立されたものです。
見どころ等の情報については、下記に取りまとめてありますので、ご覧ください。
01_【「浄名院」の一口メモ】
⑴ 所在地…〒110-0002 東京都台東区上野桜木2丁目6番4号 電話:03-5832-9511
⑵ 浄名院の概要 ①山号…東叡山 ②院号…浄名院 ③宗派…天台宗
⑶ 御本尊…阿弥陀如来・地蔵尊
02_【「浄名院」へのアクセス】
⑴ 電車を利用した場合
① JR「上野駅」公園口から徒歩15分1200m
② 京成電鉄「京成上野駅」池の端出口から徒歩19分1500m
③ 東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」7番出口から徒歩19分1500m
④ JR「鶯谷駅」北口から徒歩7分500m
⑤ 東京メトロ千代田線「根津駅」1番出口から徒歩約13分1000m
⑵ 台東区循環バス「東西めぐりん」を利用した場合
① [台東区役所] ⇒[永寿総合病院行]≪東西めぐりん≫「寛永寺」バス停下車徒歩2分110m
② [亀戸駅前] ⇒[上野公園]≪都バス:上26系統≫「上野桜木」バス停下車徒歩約1分80m
03_【「浄名院」の見どころ】
⑴ 「山門」
「山門」は、「山門」は歴史あるもので、享保年間(1716年-1735年)に建立されました。残念ながら、令和4年(2022年)に袖塀などが撤去されました。※現在は、改修保存中です。
⑵ 「八万四千体地蔵」
1600坪を超える広い「境内」には、たくさんの「石地蔵尊」が所狭しと並べられています。これは、第38世「妙運大和尚」が、民衆の幸福と仏恩に報いるため、「八万四千体地蔵尊の建立」を発願されたもので、8万4千体地蔵尊の建立成就を目指し、現在も地蔵尊像の数は増え続けているそうです。ちなみに、第38世「妙運大和尚」は、明治12年(1879年)に、古代にインドのアショカ王が、八万四千の石塔を世界各地に建立したと伝えられることにならい、八万四千体の石地蔵建立を発願したそうです。
⑶ 「江戸六地蔵」
「江戸六地蔵」は、明治39年(1906年)に新たに建立されたものです。この地蔵像は「江戸六地蔵」の第6番です。ちなみに、「江戸六地蔵」とは、18世紀初期に「京都六地蔵」に倣って江戸の出入口6箇所に置かれた「地蔵菩薩坐像」のことを言います。もともとは、千葉街道の出入口に位置する江東区富岡八幡宮「永代寺」にありましたが、明治政府の神道に傾倒する政策である「廃仏毀釈」、「神仏分離」により第6番の地蔵が失われたため、そして、」日清日露戦争の戦役者慰霊のためとして明治39年(1906年)に「浄名院」に復活したものです。ちなみに、「江戸六地蔵」とは、江戸市中の「品川寺」、「東禅寺」、「太宗寺」、「真性寺」、「霊巌寺」、「永代寺」の6か所に建てられた「地蔵菩薩坐像」です。
⑷ 「へちま地蔵」
「へちま供養」は、旧暦8月15日の十五夜の日に執り行われます。この日に、「へちま地蔵」に祈願すれば喘息に効用があるというもので、へちま地蔵の前にはヘチマが供えられます。「へちま供養」は、明治初年に、痰、咳、喘息に苦しむ人々のためにへちま加持祈祷の法要をしたのが始まりとされる。ちなみに、「へちま」には、せき、たん、ぜんそく、心臓病、むくみ、小便不利、美容・美肌、腹痛などに対して薬効があることは、すでに科学的にも証明されています。
⑸ 「うかがい地蔵」
「うかがい地蔵」は、「檀家に伺う」という意味からその名がついたそうです。数体のお地蔵さまが檀家の間を代わる代わる巡っていたといわれている。自分の願いが叶うか、おうかがいをたてながらお地蔵さまを持ち上げ、軽く感じれば願いは叶い、重く感じれば成就は難しいとされているそうです。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- JR「鶯谷駅」北口から徒歩7分500m
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 外国人の旅行者の方が何組もいました。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 1600坪を超える広い「境内」には、たくさんの「石地蔵尊」が所狭しと並べられていて、その光景には圧倒されます。
クチコミ投稿日:2023/12/28
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