宗像大社　辺津宮

3.5
旅行時期：2023/04（約3年前）

by maruhanabachiさん（女性）

宗像・古賀クチコミ：2件

宗像大社のひとつ、辺津宮。
宗像三女神のうち、市杵島姫命（いちきしまびめのみこと）をお祀りしている。

宗像大社を訪れたなら、ぜひ宗像市山田にある増福禅院にも訪れてみてほしい。
増福禅院は、古来から宗像大社の大宮司をつとめ、このあたりの領主でもあった宗像氏の神宮寺だ。
そこには、第69代宮司、宗像氏男の妻であり68代宮司宗像正氏の娘である菊姫と、その母山田の局、そして侍女4人が眠っている。

彼女たちは、宗像氏の家督争いによって殺された犠牲者であり、その恨みゆえに多数の犠牲者を出した怨霊伝説の当事者でもある。
その祟りを鎮めるために、菊姫たちの犠牲によって家督を継いだ宗像氏貞が六地蔵尊を造り、奉納した。
宗像大社の影の歴史の証人となる寺なのだ。

神社は神を祀る神聖な場所だけれども、その運営を担うのは人間であり、ゆえに争いがおこる。
大神宮と言われるところでもそこは変わりがない。
ただクリーンなイメージではなく、そんな歴史もあることを知ってほしい。