拝観料500円でかなり視点のコントロールされた拝観
- 3.5
- 旅行時期:2023/05(約3年前)
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by g60_kibiyamaさん(男性)
永平寺・丸岡 クチコミ:9件
禅宗である曹洞宗の大本山永平寺。事前にネットで予習を試みましたが現場がどうなっているのか、いまひとつイメージできませんでした。これまで京都でも有名な禅宗寺院を何か所か訪れていますが、どれも臨済宗で曹洞宗の記憶がありません。そもそも宗派によって伽藍の構成がどう違うのか理解できていないとも言えます。
永平寺を訪れた3日前、富山県高岡で瑞龍寺を訪れていました。思い返すと共通点がありました。おおよそ拝観が有料である寺院も境内を巡りながら外側から建物を鑑賞することと、建物内部で仏像その他を見て回ることはそれぞれ可能であると認識していますが、永平寺の場合、無料ゾーンはなきに等しく、有料拝観イコール、靴を脱いで堂宇の内部を指定された順に見て回るということになってます。いったん内部に入るとほんのわずかでも建物の外(土の上)に出ることができません。つまり、壮大な山門を正面から視界にとらえることは不可能。鐘楼も報恩塔も建物の中から見ることになります。非常に行動を制限された拝観です。拝観ルートをはずれた場所にある建物の情報は基本的に与えられません。どこをどう行けば何があるかとっさに把握できないまま、一筆書きのように一方通行で拝観終わり、というのは抵抗がありました。どうやら多くの参拝者がそれで満足しているように見えました。
伽藍は僧侶が修行する道場であり、その様子を撮影することはできません。たとえば承陽殿ではちょうど勤行が行われていて建物を撮ることはできませんでした。
以上を踏まえて団体客がツアーで永平寺を訪れるケースが多いのは何を意味しているのか。
…そういうことなんです。成り立っているんですね。なかなかユニークだと思いました。
そうそう似てはいましたが高岡の瑞龍寺の拝観には自由な視点がありましたよ。最後に付け加えておきます。
- 施設の満足度
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3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 3.5
クチコミ投稿日:2023/06/03
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