日本最後のミイラに会う
- 4.0
- 旅行時期:2022/07(約3年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
村上・岩船 クチコミ:28件
日本最後のミイラとも言われる即身仏が安置されていて、拝観時間中は誰でも見学できます。気さくな住職がいらっしゃって、勿論、写真は禁止されていますが、どうぞどうぞ的な雰囲気で迎え入れてくださったので、ミイラと言って身構えることなく対面することができました。それも鎮座されている目の前に座って拝謁することができます。
村上は、即身仏のある湯殿山が割と近いですが、ここでは湯殿山(瀧水寺大日坊)のように交通が不便な山間まで行かなくても(最近、高速道路ができてアクセスは向上したが…)、駅から10分程度という街中のアクセスしやすい場所で、本物の即身仏に対面することができます(ちなみに湯殿山本宮の入口鳥居横の行人塚のミイラはレプリカですよ~)。
ささやかに掲示されているのですが、本堂内に御由緒のような説明書きがあり、何の予備知識もなく、興味本位で訪れたとしても、それを読むと、生前、そしてこの即身仏が辿った苦難…というか、明治維新(廃仏毀釈)により湯殿山や出羽三山信仰が辿った苦難をこの地で知ることができました。
鎌倉の鶴岡八幡宮も、江戸期まで存在した壮麗で見事な建物は打ち壊されてしまったことを思い出し、いろいろなものが現代まで残っていれば…となかなか残念に思いますが、しかし、そうでなければ、精神性も含めて日本は近代化しなかったのかと、悔しい思いもよぎり、観音寺を訪れて、そのような波乱の時代を生きた仏海上人の苦悶と広い心に向き合えた気になりました。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2022/07/19
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