村上城跡

お城よりも展望！

4.0
旅行時期：2022/07（約2年前）

村上・岩船クチコミ：28件

【お城よりも眺め】
村上の市街地からよく見える標高135ｍの臥牛山上に残る城跡です。現在は、森に包まれた崩れかけた石垣が残るのみで、森の中に佇む崩れゆく廃墟という感があります。修復で積み直されている石垣もありますが、結構、荒廃が進んでいる印象で、お城マニアの人ならともかく、観光として訪れるならば建物が無いため、お城というよりも山上からの村上市街地、そして瀬波温泉方向と日本海が見渡せる眺めの良さの方がウリとなっていると思います。

【登山や虫よけの準備】
特に、夕日の時間帯に訪れると抒情的でおススメですが、山頂までの道は途中、街灯なども無く、更に森の中のため、夏場はヤブ蚊の襲来にも悩まされるので、明るい時間帯の行動と虫よけスプレーの持参が求められます。また、麓から自力で山頂まで登らねばならないので、山頂まではトレッキングのつもりで、靴など身なりも考えた方が良いでしょう。

【夏は水分の準備も】
なお、山上は森と廃墟（石垣）だけでお店も何も無いので、暑い夏などは予め水分補給の準備も必須です。登山道入口に飲料の自動販売機がありますが、喉が渇いている時などはとても貴重な存在です。

【麓に駐車場】
車で訪れる場合は、登山口近くには広い無料の駐車場も備えられていて、山頂までは行けなくとも、登山口までなら車で訪れやすくなっています。

【七曲道】
登山道は、「七曲道」の名称が付いているようですが、折り返しは実際には、城郭本体入口の四ツ門跡まで八つあり、登る時、数えながら登山の目安にすると良いと思います。時間が無かったり、体力的に厳しくなってきたりすると、山頂までどれくらいかがとても気になるようになります。四ツ門跡まで来ると、馬の背みたいなもので、以降は坂が連続するようなことは無くなりますが、山頂まではもうひと頑張り必要です。

【頂上展望】
石垣の脇を上がって山頂に到着すると、一挙に視界が開け、前述の絶景が見渡せます。訪れた時は、山頂では南西から東方向にかけて、木が茂って景色が見えにくくなっていましたが、石垣を一段下がって、冠木門の下のラインで周回すると、南西側も垣間見える箇所があり、新潟平野方面や、その昔、藩主が見下ろすのは畏れ多いとして移した西奈彌羽黒神社の森も見えました。また、ちょうど村上大祭の時で、街中からおしゃぎり（祭り屋台）の笛の音が山頂まで響いてきましたが、視力が悪いせいか、こまごまとした建物や路地が入り乱れる中、ウォーリーを探せ状態で、音の方向に目をやっても残念ながら進行するおしゃぎりを見つけ出すことはできませんでした。