旧陣屋町の面影
- 4.5
- 旅行時期:2022/07(約3年前)
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by Decoさん(男性)
大牟田 クチコミ:204件
大牟田市の新町、いわゆる三池地区にある小さな石橋(眼鏡橋)です。
すぐ近くにはかつて三池藩の陣屋がありました。大牟田市南部は三池藩立花氏が治めていましたが、幕府内の政争に巻き込まれ、1806年に下手渡(現在の福島県)に転封。1851年に三池に戻り、改めて陣屋町が整備され、その過程でこの三池陣屋橋が設けられました。
三池陣屋橋は、同市の東南部・櫟野地区で採石される櫟野石(阿蘇溶結凝灰岩)を用いて建造され、櫟野地区の石工が関わったといわれます。小さな石橋ながら現在も生活道路として使用され、自動車も通る堅牢な造りです。
三池地区は室町~明治初期にかけては栄えた地区でした。しかし鹿児島本線の駅が市の西側に設けられたことなどから、三池炭鉱と共に大牟田市が拡大した時代も、発展から取り残された町だったそうです。そのため長く旧陣屋町の風情が残っていましたが、ここ20年程で急速にその面影を失いつつあります。
周辺は観光地とは言えませんが、近くを訪れたら三池陣屋橋を渡り、旧陣屋町の面影をわずかでも感じていただければと思います。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 4.5
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2022/07/11
いいね!:13票
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