素材を引き立てるスパイス使いに感服

4.0
旅行時期：2021/02（約5年前）

浅草クチコミ：7件

　休日に旨いカレーを食べたくて押上にあるこちらに伺いました。30分前の11時着で1番。外観は昭和の家といった風情で、手入れをされてないような鉢植えの草花が周りを取り囲んでいます。時間ちょうどに開店しアルコール消毒の後、奥のテーブル席へ。当日のカレーは7種類あり、1種か2種を選択。色々味わいたいので2種カレーにして計4種類選択。注文したカレーは以下の4種。

●ラムキーマ　　ラム肉は粗挽きで、あえてきれいなそぼろ状にはしていないため肉肉しさがあり、食感もしっかり。牛や豚とは違った独特の旨味があり絶品。

●ガーリックチキン　　鶏肉は小さくカット。辛味はあまりなく程よいスパイス感で食べ易い。マスタードシードの粒々感がいいアクセント。

●カキ　　大粒の牡蠣が3粒。出汁が効いたカレーで日本の食材を使ったものは伊藤シェフの真骨頂でしょう。バターの風味やコク、牡蠣の旨味がふんだんに感じられ旨い！口に何か少し残ると思ったら鰹節かな。後半はまたもや和の大葉で味変。新鮮な後口に変わり、参りました。

●フィッシュ　　鰤のカレーでココナッツミルクの甘さとコクが全体をうまく纏めています。他店でカジキで似たようなカレーを食べましたが鰤でもココナッツミルクと合うんですね。勉強になります。

●中国茶を使ったブランマンジェとコーヒー

　最近ともすればスパイスが前面に出てエッジの効いたものが美味しいと感じがちですが、伊藤シェフの作るカレーは素材が主役で、それを引き立てるのがスパイスであるというもの。今日頂いたものは全て辛味は控えめで、でもスパイスは程よく素材の旨味をしっかり感じるものばかりでした。そのバランスや日本の食材を巧みに取り入れ独自のカレーに仕立てている点ではまさにここでしか味わいえないものばかり。いや～美味しかったです。