甲府で1番のめっけものの博物館、企業史資料館としてだけでなく貨幣博物館としても秀逸
- 5.0
- 旅行時期:2021/11(約3年前)
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by ごーふぁーさん(非公開)
甲府 クチコミ:17件
甲府で1番のめっけものの博物館。企業史資料館としてだけでなく貨幣博物館としても立派で、日本のすべての貨幣が一望できる。また、十番目の国立銀行だっただけに、日本の銀行史をも旨くまとめられており、これを俯瞰して学んだ。
国立銀行と現在の継承銀行のパネルが面白く、第1から第153まで分布図と共に列記してある。これを見ると名古屋第11銀行よりも早く設立された山梨の第10銀行は先見の明があったのだろう。
地元銀行なのに、甲州財閥たちの見立ても面白く「本物の財閥というより商人であり、乗っ取り屋であった」と(笑)。
貨幣史も興味深い。1両とは穀物の黍(キビ)に由来する。1両=24 銖(しゅ)でこれが黍2400粒に相当する質量の単位。これが甲州金の通貨単位として使われ、江戸幕府も使用するようになったという。つまり、通貨単位は山梨由来。ご丁寧に黍2400粒もしっかり展示されている。
企画展の「世界の貨幣」は力作であった。フランス革命時にルイ16世の肖像画がお札に印刷されていた為に国外脱出できなかったことから、お札の肖像画は国王から文化人に変遷していったこと。また、庶民の肖像も多いこと、オーストリアの偽造防止技術が優れていることなど興味がつきない展示内容であった。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2021/11/14
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