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高燈篭

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靖國神社の祭神として祀られている御霊を慰めるための常夜灯として建造された灯籠です!

  • 3.5
  • 旅行時期:2021/09(約4年前)
hiroさん

by hiroさん(男性)

市ヶ谷 クチコミ:9件

『高燈篭』は、下層部分の基礎・竿を和風様式を用いて上層部分の中台・火袋・笠を洋風様式として頂部に方位盤および風見が取り付けられている擬洋風建造物の印象をかもした高さ16.8メートルの灯籠であり、東京メトロ・東西線または半蔵門線あるいは都営地下鉄・新宿線の「九段下駅」2番出入口から約160メートル(徒歩3分程度)となる「靖国通り(都道302号)」の「九段坂」を西側方面に上り「北の丸公園」の北側出入口にあたる「田安門」交差点(早稲田通りとの分岐点となるT字型交差点)付近の千代田区九段南2丁目に位置する千代田区立「九段坂公園」敷地内に設置されています。
元々この『高燈篭』は、1871年(明治4年)に「靖国通り」をはさんで反対側となる現在の千代田区九段北3丁目に位置する「靖國神社」の正面参道出入口部分に建造されていました。
ちなみに「靖國神社」の創建と『高燈篭』が建造された経緯については、「明治天皇」の勅令により明治維新の1868年(慶応4年)から1869年(明治2年)までの混乱期に国内各地で「新政府軍」と「旧幕府軍」の間で繰り広げられた「戊辰戦争」によって、尊い命を捧げられた多くの方々の事績を永く後世に伝えるとともに御霊を祭神として祀る「招魂社」として1869年(明治2年)に創建したのが始まりとされ、祭神として祀られている御霊を慰めるための「常夜灯」として1871年(明治4年)に『高燈篭』が奉納されています。
また「九段坂」の坂上部分は、江戸時代より月見の名所として知られる見晴らしのよい高台であり、『高燈篭』が建造された当時には東京湾から「常夜灯」の灯りが確認できており、品川沖を出入りする船の目印となる灯台としての役割も果たしています。
その後の1923年(大正12年)に発生した「関東大震災」により壊滅状態となった東京の街並みを近代的な都市整備を基盤とする「帝都復興計画」に基づき1930年(昭和5年)に実施された「大正通り(現:靖国通り)」道路拡幅工事に伴い、道路幅員の拡幅とあわせて江戸時代より急坂で知られていた「九段坂」の勾配を緩やかに整備するとともに『高燈篭』が現在地に移設されています。
今回は「市ヶ谷」周辺を訪れる機会があり少し時間に余裕があったため、「靖國神社」の参拝ならびにその周辺エリアの散策をしてみようと思い「九段坂公園」敷地内に設置されている『高燈篭』に立ち寄りました。
この『高燈篭』を実際に見てみると現在では周囲の建物の方が高くそれほど高層建造物と感じることはありませんが、東京の街が江戸から近代都市へと移り変わる時代の出来事など歴史とあわせて『高燈篭』が建造された当時に高層の建物が存在しなかった高台の見晴らしのよいスポットの新しい東京の街を代表するランドマーク的な存在感のある擬洋風建造物であったことを想像しながら楽しむことができました。
『高燈篭』のある周辺は「千鳥ヶ淵」などの桜の名所でもあるので、機会があれば桜の咲く季節にまた立ち寄ってみたいと思います・・・

施設の満足度

3.5

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
4.0
地下鉄・九段下駅2番出入口から徒歩3分程度です。
人混みの少なさ:
4.0
立ち止まって見る人はほとんどいません。
バリアフリー:
3.5
周囲は緩やかな傾斜地で石貼舗装のスロープや段差(手摺付)があります。
見ごたえ:
3.5
1871年(明治4年)に建造された高さ16.8メートルの擬洋風建造物です。

クチコミ投稿日:2021/10/09

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