歴史のあるスタンドそば

4.0
旅行時期：2021/08（約4年前）

福井市クチコミ：8件

福井駅の改札口を出たところにある立ち食い蕎麦店。「今庄」は、福井県南越前町にある地名で、北陸本線の駅でもあり、諸説ありますが、駅の立ち食い蕎麦の発祥ともされています。これは、信越線の横川駅・軽井沢駅と同様、北陸本線開通時は急勾配のため補機を付け替える必要があることから長時間停車しており、昭和5年（1930年）に、今庄駅が豊岡商店の豊岡定治氏に蕎麦店の進出を依頼したことがはじまり。その後、北陸本線の急勾配が改善され補機も必要と無くなったことで今庄駅での長時間停車がなくなったため福井駅に移転したとこのと。
メニューは12種類。そば、うどんから選べますが、多くのお客さんは蕎麦を注文していました。今回は「きつねそば」をオーダー。カウンターで頼むとすぐに商品が出てくるのは、他の立ち食い蕎麦店と同じ。蕎麦は残念（越前そばではない）だが、出汁は昆布の旨味が効いた関西風で美味。お揚げが福井・丸岡名物とあって、肉厚で、甘辛く煮てあり美味い。
以前、このお店を経営する豊岡商店は、福井駅のホームにも同じ蕎麦店を出していましたが、現在は改札口を出たこのお店のみ。この他、武生駅にも同様なスタイルの店舗と大阪・難波の高島屋にはレストラン形式の普通のお蕎麦屋さんを出しています。ちなみに朝6時から開いているのも嬉しい。