なんというか大先生の貫録ですね
- 4.0
- 旅行時期:2020/07(約4年前)
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by たびたびさん(男性)
谷根千 クチコミ:456件
金土日館は、森鴎外記念館の裏手の方の住宅地の中。近くの電柱に看板が出ているので、それを頼りに行くといいと思います。
この施設は、岩田専太郎のコレクションを展示する私的美術館。岩田専太郎なんて、聞いたことありませんでしたが、吉川英治の「鳴門秘帖」や川口松太郎の「蛇姫様」など各種の雑誌や新聞、時代小説において挿絵画家として一世を風靡した人物。世代が少し下になるのですが、司馬遼太郎も自分の小説で岩田専太郎に挿絵を描いてもらうことになった時はうれしかったし、その才能に驚いたようなことを述べていました。文学者と挿絵画家。対等以上の関係があったようですね。それらの挿絵は地下の展示室です。一方、入口の一階の展示室は美人画とでもいうものかな。自身が感じたそれぞれの女性の魅力をてらいもせずに直球で表現していて、これもなんというか大先生の貫録ですね。
オーナーは、岩田専太郎と関係はないようですが、こうした作家に着目したその慧眼に敬意を表したいと思います。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 4.0
- バリアフリー:
- 4.0
クチコミ投稿日:2021/07/05
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