JR仙石線の旧野蒜駅が、東日本大震災を後世に伝える施設となって甦っています。
- 4.5
- 旅行時期:2020/10(約4年前)
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by SUR SHANGHAIさん(女性)
松島・奥松島 クチコミ:24件
東日本大震災で津波被災したJR仙石線(せんせき・せん)の旧野蒜駅(のびる・えき)。
今では駅舎やホームを改装し、大震災や復興に関する展示伝承施設の≪東松島市 東日本大震災復興祈念公園・震災復興伝承館≫として生まれ変わっています。
すぐ傍らを奥松島パークライン(宮城県道27号線)が通っているので、このあたりをドライブで訪れる方は寄って行きましょう。
ちなみに、現在の野蒜駅は仙石線の内陸移設に合わせて海岸線から離れた高台に移り、そこからだと徒歩10分ほどでこの施設にアクセス可。
現在の野蒜駅のすぐ外に高台中腹の広場まで下りて行けるエレベーターや通路があり、そこからの道も整備されていました。
復興祈念公園は、震災復興伝承館(旧野蒜駅)裏手にあり、円形の緑地に震災復興モニュメントを配したデザイン。
シンプルな佇まいが、現在の静けさと相まって、被災した人々の悲しみを表しているように見えました。
モニュメント中心の一番高い碑は、このあたりを襲った津波の高さと同じ3.7mあるのだそう。
震災復興伝承館内では、説明付きの画像や被災した駅の設備などが展示されていたり、映像で振り返る震災時の様子などが見学できますが、映像の方は撮影不可になっています。ご注意を。
旧野蒜駅は海岸線から1㎞ほどの平地にあったため、津波警報を受け、2階のベランダから3階に上がって助かった人々がいたという記録には、その焦燥感が伝わってきました。
かつての線路の一部やホームが残されていて、そちらも見学可能。
震災から10年をもうすぐ迎える各地の被災地では、多くのモニュメントや伝承施設が造られています。
美しい風景やおいしい食べ物を楽しむ旅以外にも、こうした施設を訪れて自然災害について学び、防災意識を高める旅をしてみてもいいと思います。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 現在の野蒜駅(のびる・えき)からだと徒歩10分程度。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 私が行った時には、見学者は数人ほど。
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2020/11/13
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