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仙禅寺跡磨崖仏

名所・史跡

仙禅寺跡磨崖仏 施設情報・クチコミに戻る

なかなか見られない摩崖仏は、本当に貴重だった…。

  • 5.0
  • 旅行時期:2020/06(約6年前)
たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)

信楽 クチコミ:11件

国道422号線上朝宮から滋賀県道522号線を暫く北上すると右手に見えて来る。岩屋山仙禅寺というのが正式な呼称であるが、通称の岩屋観音として知られている場所である。開創は奈良時代の養老7(723)年鷲峰山金胎寺(宇治田原町)の別院として行基の手によると伝えられており、山岳信仰の霊地として最盛期には僧房五宇を有して栄えたと記されていた。

しかし交通の要所に建立されたことが災いし、暦応・文明の2度に渡る兵火によって寺は焼失する。その後巨岩上に小堂が作られて、本尊十一面観音秘仏(未公開)を安置して現在に至っている。小堂(観音堂)の床下右にある花崗岩の巨岩には、三尊形式の摩崖仏が浮き彫りにされている。中央には薬師如来坐像が彫られており左の脇像の下には〝建長元(1249)年〟と刻まれていることから、我が国に残存する摩崖仏像では二番目に古いものとされ、昭和56(1981)年9月5日当時の信楽町によって町指定登録文化財(彫刻)に指定されている。平成16(2004)年10月1日に信楽町は甲賀市となり消滅するが、その後も市指定登録文化財(彫刻)となり現在に至っている。

本尊十一面観音を拝むことはできないが、薬師如来坐像は見ることができる。しかし摩崖仏の摩耗が激しいことに加えて、鬱蒼とした木々が日光を遮っているために本当に見辛いものとなっている。デジカメでは光量を加減したにもかかわらず仏像を収めることができなかった。それをストロボを焚いてアナログカメラで撮影したものだけが薬師如来像を確認できることに気付いた。野外でありながら〝光の加減〟を考えなければならない像は、決して多くはなかった記憶から、それだけ〝貴重な体験〟だったことになる。寺付近の場所を離れ、集落に出ると日差しが残っていることを知り、改めてこの場所がありがたい場所であることに気付いた私であった。

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
5.0
朝宮郵便局から車で5分程の場所。
人混みの少なさ:
5.0
訪れたときには誰にも会わなかった。
バリアフリー:
3.0
足元は舗装されてはいない。
見ごたえ:
5.0
苦労して見ることができた阿弥陀如来像には感激した。

クチコミ投稿日:2020/08/12

いいね!:6

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