吉野ケ里遺跡を何十分の一に縮小したのが大塚歳勝土遺跡

5.0
旅行時期：2020/06（約6年前）

by kirstiNorgeさん（非公開）

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大塚歳勝土遺跡のような環濠集落は多くの地域で見ることができる。私が訪問した環濠集落の中で最も大規模であったのは、吉野ケ里遺跡である。吉野ケ里遺跡を何十分の一に縮小したのが大塚歳勝土遺跡である。
吉野ケ里遺跡は一日かけて全体を見ることができるが、大塚歳勝土遺跡は30分もかければ十分見ることができる。
吉野ケ里遺跡も大塚歳勝土遺跡も弥生時代に作られた空堀で囲まれた集落であるが、中世から近世にかけて両遺跡と同様に外敵から防御するために堀を設けた集落が存在する。
その内の二つが、山の辺の道にあり、竹之内・萱生環濠集落と呼ばれている。
吉野ケ里遺跡と大塚歳勝土遺跡の共通点の一つは立地であり、両者共、丘の上に作られている。
大塚歳勝土遺跡の最寄り河川は早淵川（標高17m）であり、遺跡は標高46mであり、急な丘と言うよりは山の頂上部分に作られており、物見櫓からは周囲を見渡し、敵の攻撃を早期に予測できたのではないか。
それでも外敵からの攻撃を防ぐことはできず、建物が焼けた跡があるとのことである。
吉野ケ里遺跡と大塚歳勝土遺跡の堀は空堀である。
竹之内・萱生環濠集落は周囲を付近の河川から水を引き入れた、堀で囲まれており、平坦な地形の上に集落が形成されている。