一見の価値があります

5.0
旅行時期：2018/07（約7年前）

by mikuwankoさん（男性）

新発田・胎内クチコミ：8件

「越の国の燃ゆる水」と呼ばれた「黒川の臭水」が産出されていた日本最古の油田黒川油田跡にある公園です。最初に園内にあるシンクルトン記念館を見学してきました。ハイビジョンシアターでガイダンスビデオを見た後、施設の方に展示の説明をしていただきました。小さな展示室ですが、日本書紀に登場する天智天皇統治下の668年から採掘の終焉を迎えた1980年代までの歴史、現在も続く黒川燃水祭について学ぶことができます。湧出した原油を採集する道具や明治期から使われるようになった採掘道具、古文書類やパネル展示などがありました。特に、黒川油田で用いられていた地表に湧出した原油を「カグマ」と呼ばれる乾燥させたシダ植物を束にしたもので採集する採油法の展示が興味深かったです。記念館の前庭では、現在も天然ガスが湧出しており、そのガスを実際に燃やす様子を見せてもらいました。また、記念館の建物の真下からもガスが湧出しているため、建物内にガスが充満しないように建物の基部に換気窓が取り付けられているのも確認でき、採算ベースには乗らないもののそれなりにガスや原油が地下に眠っていることがわかりました。そのあとに、石油公園内の「油坪」と呼ばれる湧出した原油の採集場所や無数に掘るられた採掘井なども案内していただきました。大人でも見ていて楽しいので、お子さん連れで訪れるのもよいかと思います。