フレンチ初心者でも気後しないグランメゾン@銀座

5.0
旅行時期：2020/02（約6年前）

by BGSUMASAさん（男性）

銀座・有楽町・日比谷クチコミ：98件

2020/2/XX (Lunch)

普段はあまりフランス料理店を利用しない方が、記念日等で、フランス料理店を選択する際の参考になればと思います。

まず、此方を選んだ理由ですが、ディナー相当のお料理をランチでお得に頂ける事、パン代やチャージ料が無く、サービス料にすべて含まれる事、ミネラルウォーターや乾杯のシャンパンもコースに含まれていて、基本のドリンク代を心配しなくて良い事でした。

2ヶ月前に予約して、3日前に確認のお電話を頂きましたが、担当の方が、慇懃すぎず、程良く丁寧な話し方をされていて、伺う前から安心出来ました。

場所は、銀座ロイヤルクリスタルビルの9階。
景色の内容は別として、見晴らし良く、大きな窓からたっぷり彩光された明るい店内は、ナチュラルなトーンで纏められていて、リラックス出来る雰囲気。

ランチコースは、三種類から選べましたが、メインの料理内容に違いは無く、前菜の数が変わるだけとの事で、一番安価なコースにしました。

◾Menu spontané@10,000円（税・サ別）
※サービス料は12%

シャンパンは、ノンアルコールのグレープスパークリングに変えて頂き、乾杯しました。

◆Harmonie: calamari, URUI
―-春の山菜、うるいと子持ち烏賊、金柑を合わせたアミューズ。金柑と烏賊の調和が素晴らしいスターターです。

◆Promesse: SAYORI, NANOHANA
―-仄かな旨味があるさよりと少し苦味のある菜の花を酸味のあるグレープフルーツと麦味噌とマヨネーズのソースが上手く纏め上げています。

◆Perception: AKAGAI, pied de cochon
―-カリカリにグリルした豚足が香ばしく、赤貝や下仁田葱と合わせて頂きました。プレゼンテーションで仕上げにかけた酒粕のソースも美味しい。

◆Embruns: SOI vert
―-皮目はパリッと、中身は半レアでジューシーでふわっと絶妙の火入れのソイが最高に美味しい。わせり、グリーンピース、空豆、菜の花の野菜類とソースも緑で纏めてあり、春らしいポワソン料理。姫レモンのソースとのマリアージュも素晴らしい。

◆Animalite: pigeon, marsala
―頭、胸、足と鳩のお肉を三者三様に楽しめるジビエ料理。何れも香ばしく焼き上げてありましたが、個人的な相性はもう一つでした。鳩の頭を初めて頂きましたが、とてもクランチーで食べ易かったです。

◆Rouge: AZUKI, cassis
―-お米のプディングを上品な甘さの小豆と酸味のあるカシス、クレームシャンティと合わせて頂くデザート。仄かに酒粕のような風味があり、美味しいプディングでした。

◆Plaisir: cacao d’Amazonie, noisette
―-ヘーゼルナッツアイスクリームをサンドしたチョコレートケーキ。アマゾンカカオの苦味のあるチョコと少し甘いミルクチョコの両方を楽しめます。

◆Cafe
―-しっかり濃く、苦味のあるコーヒー。小菓子のミニシューと一緒に頂きました。

1万円のフレンチコース料理としては、かなりコスパは良い方では無いでしょうか。前菜と魚料理が特に美味しく、きちんと季節感もあり、和の趣のある食材や味噌等の調味料もふんだんに使われていました。

サービスは、押し付けがましいところが無く、程よい距離感としっかりとした料理の説明があり、とても過ごし易かったですし、食事を楽しめました。

最後に、お土産の小菓子を頂き、お店を後にしましたが、価格相応以上の満足感がありました。記念日に選んで間違いのない日本のグランメゾンと思います。