京都の名刹にも劣らない国宝の観音堂・開山堂、庭園を有する夢窓国師建立の寺院
- 4.5
- 旅行時期:2020/01(約6年前)
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by ハンクさん(男性)
多治見 クチコミ:1件
今年の正月明け、母の希望で岐阜県多治見市にある虎渓山永保寺を訪れた。30年ほど前に一度訪れたことがあるが、寺院が火災にあい、再建されていると聞いており、天気が良く暖かい日を選んで弟とともに3人で車で出かけることにした。
永保寺は臨済宗南禅寺派、山号は虎渓山、1314年に夢窓疎石(国師)が建立、この地に国宝の観音堂・開山堂、国の名勝に指定されている庭園を有する京都の名刹にも劣らない寺院があることは驚きである。2003年に本堂、大玄関、庫裏が火災で焼失。庫裏は2007年に、本堂と大玄関は2011年に元の姿のまま再建されたそうで安心した。天然記念物の樹齢700年の大イチョウがあるなど紅葉の時期にまた来たいものである。アクセスはよくないので車で来る方が良い。またトイレは清潔に管理されており心配ない。
夢窓国師がこの地を訪れた時のエピソードが興味深いので一部を引用しておく。
「1295年頃、鎌倉の地で夢窓疎石は土岐頼貞と知己を得て、1313年にその招きにより、この地を訪れ長瀬山の麓に庵を結んだ。1313年の6月、長瀬山の麓を目指していた夢窓一行が道に迷い、白馬に乗った女性に道を尋ねた所、返事が無かった。そこで夢窓は「空蝉の もぬけのからか 事問えど 山路をだにも 教えざりけり」と歌を詠んだ。すると女性は「教ゆとも 誠の道はよもゆかじ 我をみてだに 迷うその身は」と返歌して忽然と消え失せ、付近の補陀岩上に一寸八分の観世音菩薩像が出現した。夢窓はこの観世音菩薩像を本尊とし、翌年この地に観音堂を建立した。」
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 2.5
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2020/02/20
いいね!:2票
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