関東一円の氷川神社の総本社

5.0
旅行時期：2019/12（約6年前）

by ゆっくさん（男性）

大宮クチコミ：3件

　一の鳥居はさいたま新都心駅が最寄りですが、参道がずっと続いており境内は大宮駅が最寄りとなります。この氷川神社は、ここから南東に７km程離れた氷川女體神社と共に、武蔵国の一宮と称されています。この2社は夫婦の宮であり、こちらが男体社です。関東一円の氷川神社の総本社にあたります。素盞鳴命（スサノオノミコト）、奇稲田姫命（クシイナダヒメノミコト）、大己貴命（オオナムチノミコト）の3柱が御祭神です。
　2400年前の第5代考昭天皇時代に創立されたと言われており、第13代成務天皇の時代に出雲一族が武蔵国造となって氷川神社を奉崇し、1200年前の第45代聖武天皇時代に武蔵一宮となったそうです。その後も源氏、足利氏、北条氏、徳川氏といった武将達からも尊崇されてきたとのこと。宮中の四方拝で遥拝される一社であり、大宮と言う地名も、大いなる宮居に由来しているとのことです。
　境内は広く、摂社・末社もいくつもあります。大宮公園も、明治までは氷川神社の社域だったとのこと。現在の拝殿は昭和15年の竣成で銅板葺きの流造りです。楼門の朱色に対して、拝殿はシックに見えました。拝殿の向かって右側に社務所があり、お守りや御朱印がいただけます。また、その裏には摂社の中でも特に重要な門客人神社があります。江戸時代までは「アラハバキ神社」と呼ばれており、現在の出雲一族の神様達が祀られる前に信仰されていた土地神様が祀られているそうです。