三井財閥一門十一家の総領家の三井八郎右衛門邸が移築され公開されています。
- 4.5
- 旅行時期:2019/12(約6年前)
-
-
by ぬいぬいさん(男性)
国分寺・小金井 クチコミ:15件
三井財閥一門十一家の総領家、第11代三井八郎右衛門高公氏の麻布にあった戦後の邸宅がなぜか、ここ江戸東京たてもの園にあります。
どうして・・・・・・・?
その訳は・・・・・・・
平成4年に亡くなった、三井宗家第11代当主三井八郎右衛門高公氏その豪邸はの西麻布の1200坪の敷地に建っていました。
人が亡くなると真っ先にかかるのが相続税。
亡くなった当時高公氏は三井不動産の相談役でした。
当然、プロがバックについて相続対策をおこなっていたはずですが、平成4年といえば、バブルが弾けて土地神話が崩壊した時代。相続の際の土地の評価基準となるこの土地の路線価はなんと、坪1190万円もしていたそうです、相続財産の総額が160億円にもなってしまったそうです。財産が多ければ多いほど税率が高くなる日本の相続税。
なんとこれにより相続税が100億円課税されてしまったそうです。
天下の三井財閥の宗家とは言え、さすがに100億もの相続税を納めることは困難を極めました。
土地の実勢価格は下落の一途をたどり、高い評価の路線価と実勢価格とのギャップは大きく、やむなく一部を残して国に物納されたそうです。
物納の場合は更地にしなければならないため、この建物が平成6年にこの地に一部移築されることになったわけです。
物納された土地は数年後に一般競争入札により売却され、ライバルである三菱地所が落札し、高級マンションとして分譲されたそうです。
なんとまあ、皮肉な結末ですよね。
- 施設の満足度
-
4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2019/12/27
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する