先見の明に基づく住宅です。
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- 旅行時期:2019/05(約7年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
犬山 クチコミ:6件
薩摩藩出身の西郷従道。兄隆盛は西南戦争で新政府軍に刃向かったことから逆賊の汚名を受けたにも拘らず、自身は明治維新に於いて重職に就き続けた偉人です。
陸海軍の将校や閣僚を務めた唯一の人物は、部下に仕事をさせて責任は自分が取るという親分肌の人柄だったと言われています。
そんな西郷従道が維新後精力的に取り組んだ海外視察。その経験から外国式の住居にも興味を持っており、自身が居住していた目黒の邸宅の隣に木造総二階建銅板葺の洋館を建て、外国首脳との交流の場として利用していました。
目黒の邸宅は従道お気に入りのものであったと言われており、明治35(1902)年この邸宅にて亡くなっています。昭和39(1939)年に明治村に移設された建物は、翌年には国の重要文化財に指定されており、耐震性を高めるために色々な仕様を施されている他に、ドレスでの移動を楽にするべく階段一段あたりを低くするなど随所に海外様式が取り入れられている洋館になっています。
建物の見た目もそうですが、構造や仕様までを海外で見聞きしたものを取り入れたのはやはり彼の先見の明があったからに違いないと感じました。
- 施設の満足度
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5.0
クチコミ投稿日:2019/06/05
いいね!:9票
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