創建当初の天平様式を見事に復元した「興福寺 中金堂」
- 4.5
- 旅行時期:2019/03(約7年前)
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by Ake Bingaさん(女性)
奈良市 クチコミ:80件
長らく再建工事中で完成を心待ちにしていた中金堂が 昨年10月に落慶を迎え、今回ようやく拝観することができました。
興福寺の中心的な堂宇である「中金堂」は、7度の火災に見舞われ、1717年に焼失した後は本来の規模で再興することができず1819年に仮堂の建設にとどまり、その建物も近年老朽化のため解体され、今回 300年ぶりに創建当初の堂々とした姿に復興されました。
堂内は、中央にご本尊の釈迦如来坐像(江戸時代)が修復により新作のように金色に輝き、その脇侍として薬王・薬上菩薩立像(重文)、四方を守る鎌倉時代の四天王立像(国宝)など さすが中金堂に相応しい仏像の数々は圧倒的な存在感です。
また、内陣には無著・世親、玄奘三蔵、解脱上人など祖師14人を描いた「法相柱」が 現代の日本画家 畠中光享氏によって再現され、法相宗ならではの教えを伝える 見所のひとつといえましょう。
天平様式を見事に復元させた中金堂は、拝観料500円の価値が十分にあると思います。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- 見ごたえ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2019/04/17
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