実は車両も設備もレトロなんです
- 4.0
- 旅行時期:2018/07(約6年前)
-
by Dr.鉄路迷さん(男性)
函南 クチコミ:1件
十国峠にケーブルカーがあるのはご存知の方も多いと思います。
ここのケーブルカーは「伊豆箱根鉄道十国鋼索線」といって、316mの距離で101m上ります。
運転は毎時5、20、35、50分の発車で所要時間は3分です。
運賃は往復720円ですが、パンフでもなんでもいろいろ割引きになる媒体を持っていれば650円になります。
ここまではふつうのケーブルカーですが、ここのは他のケーブルカーとは違うところがあるんです。
少々マニア目線なのですが、路線は昭和31年開業で、車体の製造も昭和31年。
この車両は開業以来のものです。
なんと旅行当時で61歳。
日本のケーブルカーの線路の幅は、普通鉄道の枕木などを流用しやすいのでほとんどでJR在来線と同じ1067mmか、それより狭い軌間を採用しています。
しかし、ここと妙見の森ケーブルの日本で2か所の線路の幅1435mmです。
妙見山のケーブルはが大正14年に開業していたのですが、
昭和19年に不要不急路線として妙見ケーブルは下部線上部線とも廃止になって線路は剥がされ資材供出されたことになっているのですが、実際には供出する前に終戦になって、資材は運び出されていなかったようです。
その妙見ケーブルの設備を利用して昭和31年に開業したのがここです。
なので、機器類や台車はそちらのから転用しており、大正14年当時のものも使っているそうです。
昭和31年のものでも充分昭和レトロが味わえますが、部品や機器は大正時代のものと知ってから乗ってみたら、また違うものを感じるのではないでしょうか。
- 施設の満足度
-
4.0
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- バリアフリー:
- 2.0
- 乗り場へのアクセス:
- 2.5
- 車窓:
- 4.0
クチコミ投稿日:2019/03/13
いいね!:0票