建長寺の本尊は「ゴタゴタする」の由来になった
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- 旅行時期:2019/02(約5年前)
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by ドクターキムルさん(男性)
鎌倉 クチコミ:61件
鎌倉・建長寺由来に「けんちん汁」がある。「建長寺汁」が訛ったとされる。「建長寺汁」は建長寺創建当時から食されていたであろう。しかし、それが訛って「けんちん汁」となったのは時代が下がって、物見遊山が流行った江戸時代のことではあるまいか?
しかし、年代を特定できる建長寺由来の言葉もある。良く知られており、日常会話でも使用されているが、それが建長寺由来の言葉であることは殆んど知られてはいない。
仏には、悟りを開いた者である如来とその下に悟りを開こうと修行している菩薩などがある。鎌倉五山第一位の建長寺の本尊は地蔵菩薩である。
建長寺は開山(第一世)を蘭渓道隆として建長5年(1253年)に創建された。本尊は地蔵菩薩である。
建長寺二世の兀庵普寧(ごったん ふねい)(慶元3年(1197年)~景炎元年11月24日(1276年12月30日))は、建長寺の本尊は地蔵菩薩であるが、地蔵菩薩は自分より下位であるとして礼拝しなかった。そうしたことでしばしば物議を醸し、もめごとが多かったために「ゴタゴタする」の語源となった。兀庵(ごったん)の名を採った「ごったんごったん」は日本語では良くある促音・撥音(はつおん)が取れ、「ごたごた(ゴタゴタ)」になり、日本語の慣用句となっている。
兀庵普寧は分応元年(1260年)に蘭渓道隆・円爾の招きにより南宋から来日し、文永2年(1265年)に帰国しているから、13世紀後半の事象で、それがこの言葉の派生時期である。
また、建長寺に入る前は浄智寺に入っていた。そうしたことから、時間が許すなら、浄智寺にも寄ってみたいところだ。
建長寺仏殿に安置されている本尊・地蔵菩薩坐像を見て如何に思うか?
場所:JR北鎌倉駅徒歩10分
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- 人混みの少なさ:
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- バリアフリー:
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クチコミ投稿日:2019/02/14
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