じっくり見るといろいろ興味が湧いてくる石碑 (塚) です

4.0
旅行時期：2018/11（約7年前）

上野・御徒町クチコミ：145件

　久方振りに上野不忍池を訪ね、数年前には見なかった石碑などを回ることにしその一つがこの暦塚で、中之島にある不忍池辨天堂の左手 (南側) に幾つかある石碑などの一つです。
　この暦塚は、石碑というよりモニュメントといった感じがし、ここ不忍池辨天堂付近に沢山ある石碑などの中でも、馴染み易い形をしているのではと思います。
　暦塚とは言うもののカレンンダーでなく、塚 (石碑) の上部に日時計の文字盤と地球儀を模したブロンズがあります。
　塚の側面に付けられたプレート『太陽が人間に「時」を教えた』などを見ると、日時計で時を知り、それが日・週・月・年となり、これが暦 (カレンダー) なので暦の原点と言える日時計が、暦塚としてあるのは極自然のことだろうと思えてきます。
　また、プレートには、「世界唯一の天文学的日時計である。」とも記されており、良く分からないものの世界唯一とは、素晴らしい日時計ではと思います。
　更に、この日時計の影が示す時刻を、日本標準時にするための「時差表 (グラフ)」があるので、試してみては如何でしょう。
　この暦塚は、じっくり見るといろいろ興味が湧いてくると思うので、ここ不忍池辨天堂を訪ねた折には、是非見て欲しいと思う石碑です。
　なお、「暦塚」の題字は、時の内閣総理大臣中曽根康弘氏による揮毫で、昭和５８年 (1983) の建立とのことです。