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海晏寺

寺・神社・教会

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岩倉具視、松平春嶽の神式墓

  • 2.5
  • 旅行時期:2018/05(約8年前)
jmleedoさん

by jmleedoさん(男性)

品川 クチコミ:9件

海晏寺の起源は、品川沖で引き上げられた鮫の死体の腹から出て来た観音像を安置するために伽藍が建立されたことに始まるといわれます。これが寺の本尊の聖観音像です。
その後1590年曹洞宗の寺院として再興され(元は臨済宗)、江戸時代には多くの末寺を有する大寺として発展するとともに、「海晏寺の楓狩」として紅葉の名所と謳われました。近代に入り鉄道用地として寺域は削られ、紅葉の名所としての面影は、江戸の歴史・風俗・神社仏閣等を長谷川雪旦の画とともに記述した「江戸名所図会」などに残るのみとなっています。
境内に入ると左手から奥に掛けて広大な墓地が広がっており、その一角に大震災横死者供養塔、冨士山元大菩薩、出世辨財天といった時代を感じさせる多数の石碑・石仏が並んでいます。「山元大菩薩」というのは富士山信仰の対象として敬われた「仙元大菩薩」のことと思われます。
また、墓地には岩倉使節団を率いて洋行したことで知られる岩倉具視(1825~83)や福井藩第16代藩主で積極開国論を唱えた松平春嶽(1828~90)の墓もありますが、一般非公開となっており、木の柵越しに眺めるだけとなっています。2人の墓はともに神明鳥居を立てた神式で互いに隣接しています。
寺院墓地に神式の墓が立つ例はありますが、岩倉と言えば神仏判然令(神仏分離令)を推進した一人であり、不思議な感を与えます。

施設の満足度

2.5

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
1.5
人混みの少なさ:
3.5
バリアフリー:
2.5
見ごたえ:
2.0

クチコミ投稿日:2018/05/27

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