将軍家光に帰依された沢庵
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- 旅行時期:2018/05(約8年前)
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by jmleedoさん(男性)
品川 クチコミ:9件
山手通りから行き止まりのJR東海道線に沿った細い道を100メートル以上入った場所にある東海寺大山墓地に、沢庵(1573~1645)の墓はあります。山手通りに墓地入口とそこに眠る彼を始めとする有名人を記した看板が立っています。
沢庵だけに「漬物石のような」と形容されることの多い巨大な自然石が墓の上に置かれています。
何故沢庵漬けと呼ばれるようになったのか、については諸説あるようですが、沢庵に私淑し彼が住職を務める東海寺を訪ねた徳川家光が、寺で食事として供された「たくわえ漬け」と呼ばれる食べ物を洒落で「たくわえ漬けにあらず、沢庵漬けなり」と言ったのが起源という説もあるとか。
沢庵は、朝廷が寺院に対して持っていた特権である紫衣勅許を幕府が無効にしたことに端を発する紫衣事件(1629年)に関わり、出羽国上山に流罪となった幕府の敵でしたが、後に家光の近侍となって禅宗を説き、そして家光が創建した東海寺初代住職に就任したのでした。
書画・俳諧・茶に造詣の深い一流の文化人でもあった沢庵に、敵とは言え深く帰依した家光という人物も度量が大きいと言えますが、家光は江戸から離れたがっていた沢庵を引き留める(つまり手許に置いて幕府に対し負の影響力を発揮させない)ために、東海寺を建立したとも言われています。いずれも真実なのでしょう。
- 施設の満足度
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2.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 1.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- バリアフリー:
- 2.0
- 見ごたえ:
- 2.0
クチコミ投稿日:2018/05/19
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