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曹洞宗大本山永平寺

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永平寺の宿坊「吉祥閣」で参籠体験

  • 4.5
  • 旅行時期:2018/04(約8年前)
実結樹さん

by 実結樹さん(女性)

永平寺・丸岡 クチコミ:7件

「吉祥閣(きちじょうかく)」は檀信徒や一般人を対象とした研修道場として昭和46年に建てられました。
誰でも1泊二日で「参籠」ができます。(もう少しハードな内容の「参禅」も有ります。)
一人でも18畳もある広い個室に案内されました。
14:00~16:00の間に受付を済ませ、夕食前の参籠ガイダンスまでは自由時間です。

17:30~薬石(夕食)。その後に20分ほどの座禅、修行僧の生活のビデオ視聴、入浴と続き、21:00には消灯です。
精進料理発祥のお寺での元祖「典座料理」なので写真を撮りたかったのですが、その可否を問う事さえ憚られて言い出せませんでした。
薬石は、野菜の炊合せ、切り干し大根の酢の物、がんもどきの煮付、山芋の千切り、沢庵、白飯、赤だし味噌汁、道明寺粉の桜もちと揚げ昆布のお菓子
小食(しょうじき=朝食)は少しのお粥と梅干2個と沢庵一口とごま塩だけでした。

坐禅は吉祥閣の中にある参籠者用の禅堂で行われます。
指輪・時計を外し靴下も履きませんが、膝の悪い人は椅子でも大丈夫です。
「無の境地」などには全くなれず、頭の中は普段より煩悩が渦巻く始末。
折角なので警策の「バシッ!」もお願いしました。

入浴はカランが15個もある大浴場に一斉に入りますが、浴室も「三黙道場」の一つで私語は厳禁です。
固形石鹸だけはありますがシャンプーやドライヤーもないし、そもそも30分で上がらなければならないので洗髪は諦めた方が無難です。

翌朝は4:50?に起床で布団を作法に従って畳み、朝の法話を暖房の利いた部屋で拝聴します。
その後「法堂」にて朝課に参列してお焼香もします。
この朝課は全山のお坊様が一堂に会して皆でお経を唱えるのです。
宿泊者しか臨席できない厳かで壮観な眺めです。

諸堂案内は係のお坊様2人による説明付きでくまなく案内して貰えます。
寒くて大変だったこと、また、備え付けのビニールのスリッパで長い階段を上り下りするのは意外と足元が危なくて歩き辛く、年配の方は階段では脱いでいる方も居ました。

当日は日本人は3階のフロアに10人程でしたが、フランスの教育テレビのスタッフが5人程4階に泊まって取材していました。

修行僧の方達も、国民年金保険料や国保税も払っているとの事でした。
修行の道に入る動機も修業期間も人それぞれなんだそうです。
折角永平寺に行くなら是非「参籠」されることをお勧めします。
一人8,000円の志納金です。
2018/4/8(日)

施設の満足度

4.5

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
4.0
人混みの少なさ:
4.0
凄い人数の団体にも対応できるのでしょうが、当日は10人ほどの参籠者でした。
バリアフリー:
5.0
吉祥閣にはEVも完備
見ごたえ:
4.5
宿泊すればこそ体験できることが沢山あります

クチコミ投稿日:2018/04/15

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