被爆の生き証人です。
- 5.0
- 旅行時期:2017/08(約8年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
広島市 クチコミ:49件
平和乃観音像近くに土地が一段下がった場所に置かれている石がありました。『被爆した墓石』と呼ばれているものですが、戦前この場所に『慈仙寺』という浄土宗のお寺がありました。その境内の墓地にあった広島藩浅野家家臣の岡本宮内の墓石なのですが、昭和20(1945)年8月6日に投下された原子爆弾によって惹き起こされた爆風と熱線によって全ての建物が焼失し、住職をはじめとした寺関係者もすべて亡くなられました。そして重量のある墓石も爆風によって飾り部分は崩れ、台座部分も持ち上がりました。
その墓石が持ち上がった瞬間に爆風によって飛ばされてきた石が、その隙間に入り台座は傾いたまま現在に至っています。原爆による爆風の凄まじさを今に伝える数少ないもののひとつでもあるのですが、なぜこの場所だけ低くなっているかというと、広島平和記念公園を作った際に『盛り土』がされたという事です。被爆土壌に対し盛り土をすることで平らにすることと被爆土壌を覆ったという理由ですが、この高さが盛り土の高さを示していることに他なりません。
一見すると石が転がっているようにしか見えず、素通りする人も少なくないと聞きました。しかし72年前の惨劇を今に伝える数少ない原爆被害の『生き証人』であることは間違いありません。標識は立っているもののやはり目立たないものなので、貴重なものゆえ誰にでもわかるようにしてもらえないかとふと思いました。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 平和乃観音像の隣にあります。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 夜だったので訪れる方もおられませんでした。
- バリアフリー:
- 3.5
- 墓石まわりは砂地です。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 爆風の凄まじさを改めて認識しました。
クチコミ投稿日:2017/09/23
いいね!:8票
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