新旧車両のオンパレードです♪
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- 旅行時期:2017/05(約9年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
広島市 クチコミ:49件
広島市内(一部を除く)の路面を縦横無尽に走る広島電鉄。電停のバリアフリー化に対応したライトレール(LRT)である1000系や5100系といった最新の超低床車が走ったかと思うと、昭和53(1978)年に導入された元京都市電の1900系、昭和55(1980)年に西日本鉄道から移籍した3000系がなんの違和感もなく追走して行きます。そしてあの日昭和20(1945)年8月6日午前8時15分…、普段と同じように走行をしていた電車は原子爆弾によって在籍していた123両のうち108両が被災しました。戦時中の乗務員不足を補うために〝広島電鉄〟が作った〝広島電鉄家政女学校〟、その1期生の女子学生が運転士や車掌として乗務していました。しかし原爆によって多くの人や建物、そして乗り物が被災し、熱線や急性放射線中毒によってマスコン(ハンドル)を持ったまま亡くなった生徒達もいたそうです。運転士がいなくなっても、電車は物理的に〝惰性〟で走行し、上り坂や急カーブで停止か若しくは脱線するまで走行していたそうです。
その原爆を体験した600系車両5両のうち3両が広島市内を走っています。651は中電前付近にて被爆半焼して脱線している写真がよく目にします。652は広島港付近を走行中に被爆小破したもののすぐに復帰し、被爆直後で打ちひしがれている広島市民を勇気づけたものとされています。他の653・654・655も全焼や大破するも修理して復帰します。原爆を被爆して生き抜いてきた600系でしたが、その後655は事故によって廃車、654は平成18(2006)年6月に廃車され、広島市交通科学館へ寄贈し静態保存されています。653は定期運用からは外されてはいるものの、貸切運行として〝指名〟ができるようになっています。そして残った652・651は平日のラッシュ時を中心として〝臨時便扱い〟ではあるものの今なお現役で走っています。
写真の中でしか知らない京都市電の車両が、ここでは現役でお客さんを乗せて走っている〝姿〟にいつも心を打たれます。昭和32(1957)年9月生まれの丁度〝還暦〟を迎える元京都市電1900系の姿そして被爆電車の頑張りを見て年は取っても…と改めて思ったのは私だけでしょうか。
- 施設の満足度
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5.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 均一区間160円はお得です♪
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 時間や曜日によります。
- バリアフリー:
- 5.0
- 超低床車も多く走っています。
- 乗り場へのアクセス:
- 5.0
- 所要スポットにはたいてい電停があります。
- 車窓:
- 5.0
- 街の景色が楽しめます。
クチコミ投稿日:2017/05/22
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