帝国座跡

ここがオッペケペ一節で有名な川上音二郎の新派の拠点だった

3.0
旅行時期：2017/04（約7年前）

by すぶたさん（女性）

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明治時代のドラマなどを見ると、芝居の中でオッペケペー節が出てきます。
当時、大変流行ったオッペケペ一節は福岡出身の川上音二郎が流行させました。
音二郎が新派の拠点として明治43年（1910）に建築したのが帝国座です。
大阪最初の純洋式劇場で「オセロ」「ベニスの商人」などを上演しました。
しかし、落語や漫才などの方が人気だった大阪では興行的には失敗でした。
音二郎自身も翌年舞台で倒れてしまい、
楽屋で愛妻であるマダム貞奴にみとられながら死にました。
建物は昭和40年ころまでは残っていたそうです。
しかし、建物は取り壊されビルになり帝国座跡の石碑となりました。
現在は、シュナイダーエレクトリック大阪ビルディングというビルの
通用門の前の植え込みに金属の案内板があるだけです。
外資系企業のビルとなったので、日本の歴史にも興味がないかもしれません。
2016年12月に福岡の櫛田神社を訪問した時に、
川上音二郎が生まれ所在の土地家屋を、
櫛田神社に寄進した記念に立てられた寄進碑がありました。
それも見ているだけに、寂しい気分になりました。