両国の本所にある本所回向院は、庶民とともに歩むお寺と言われています。
- 3.5
- 旅行時期:2016/05(約10年前)
-
-
by さいたまさん(男性)
両国 クチコミ:12件
両国の本所にある本所回向院は、庶民とともに歩むお寺と言われています。
本所回向院は、振袖火事と呼ばれた明暦の大火の焼死者10万人を幕府の命令により葬った万人塚を始めとして、安政大地震の犠牲者や水死者や焼死者・刑死者など、横死者の無縁仏も埋葬する庶民を対象とする仏事に当たってきました。
あらゆる宗派や人、動物すべての生あるものを供養するという理念から、軍用犬・軍馬慰霊碑や「猫塚」「唐犬八之塚」「オットセイ供養塔」「犬猫供養塔」「小鳥供養塔」、邦楽器商組合の「犬猫供養塔」(三味線の革の供養)など、さまざまな動物の慰霊碑、供養碑、ペットの墓も多数あります。
江戸三十三箇所観音参りの第4番札所であり、馬頭観世音菩薩も徳川家綱の愛馬を供養したことに由来しています。
本所という場所の特性をも含め、江戸時代からの庶民の暮らしに密着したお寺です。
今回、本所回向院を訪れ、誰かがやらねばならない物事を、回向院が担っていたことを知り、感謝の気持ちで理解することができました。
現代社会でも、誰かが担ってくれるだろうとの期待のもと、動くことをためらいがちな風潮に、警鐘を鳴らす回向院の歴史でした。
- 施設の満足度
-
3.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- バリアフリー:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 3.5
クチコミ投稿日:2016/10/04
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する