糸数アブチラガマを後にしたひめゆり学徒が入った壕です。~伊原第一外科壕跡~
- 5.0
- 旅行時期:2016/03(約10年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
糸満・ひめゆり クチコミ:207件
ひめゆりの塔から僅か数百メートルの場所に位置する伊原第一外科壕跡は、南風原陸軍病院糸数分院として使われていた糸数アブチラガマから南部に撤退を命令されたひめゆり学徒16名をはじめ、医療スタッフと連れて来られた重症患者と、南風原陸軍病院津嘉山経理部と第一外科での勤務者が入壕した場所になり、当初は伊原糸数分室壕と呼ばれていました。南風原陸軍病院のスタッフは、南部撤退の際山城の本部壕、伊原第一外科壕・第二外科壕・第三外科壕(ひめゆりの塔の場所)、波平第一外科壕、糸洲第二外科壕へと分散配置されることになります。この配置が最終的に生死を大きく分ける結果となってしまったことは、史実ではあれどやるせない気持ちになります。
最も多くの犠牲者を出した第三外科壕跡のすぐ脇には、ひめゆりの塔や慰霊碑が建立され、多くの観光客が立ち寄る南部戦跡の一大立ち寄り地点とされているものの、そこから歩いて数分の距離にある伊原第一外科壕跡の所在は地元でも知らない人がいることには正直驚きを隠せませんでした。
勿論この第一外科壕でも米軍の砲弾が着弾し犠牲者をだしてはいるものの、第三外科壕に比べると少ないことと、幹線道路から少し奥まった砂糖キビ畑に囲まれている場所にあるという観光地化し辛い理由もあるように思えます。
国道側の入口に小さく立っている?第一外科壕入口?の碑。そして壕の入口に立つ?第一外科壕跡?の碑と書かれた所々読めなくなっている由来文が書かれた碑が一層人があまり立ち寄らない場所だと印象付けています。それが余計に胸を締め付けるようにも思えますが…。
周辺の畑の土だと思われますが壕内に多量に流れ込んでおり、壕の内部には立ち入ることはできないものの、階段が刻まれており壕入口までは立ち入れるようです。しかし天候等によっては足元が大変悪くなるため、あくまでも自己責任で行わねばなりません。
ひめゆり学徒の辿ったひとつの道として、ひめゆりの塔を訪れたなら是非足を伸ばして貰いたい場所ではあります。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- ひめゆりの塔から徒歩5分程です。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 夕方だったので誰もいませんでした。
- バリアフリー:
- 4.0
- 入口には行けますが、壕へ下りることは不可能です。
- 見ごたえ:
- 5.0
- ひめゆりの塔を見た後だと余計に物悲しく思えました。
クチコミ投稿日:2016/03/04
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