都道府県別慰霊碑では最も広い敷地を持っています。～東京之塔～

5.0
旅行時期：2016/03（約10年前）

by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん（非公開）

糸満・ひめゆりクチコミ：207件

米須（西）交差点より始まる米須霊域に於ける慰霊群の中で最も奥にあり、平和創造の森公園の手前にある東京之塔は、先の大戦中南方緒戦線に於いて戦没された東京都の関係者103,000名（沖縄戦戦没者：6,500名・南方緒地域戦没者：97,000名）を合祀する慰霊塔になります。沖縄本土返還前の昭和46（1971）年10月27日に建立されたこの塔は、敷地面積7,977平方メートルと都道府県別慰霊碑の中では最も広いものとなっています。

塔正面には階段が繋がり、喫煙コーナーもある休憩施設東屋やトイレまで完備している充実したものになっています。米須霊域に位置する慰霊塔群の最後に目にする東京之塔ゆえ、その格段に広い敷地の様子には違和感すら覚えました。これは先の大戦中に亡くなられた関係者が沖縄県に次いで多いことにも起因するようですが、なんとなく立派過ぎるゆえに思うところもあるように思いました。塔は船型式の黒御影石でできており、その前には遺族の代表者によって多摩川にて集められた小石を敷き詰めた64平方メートルの基壇が置かれており、その中央に設けてある半径5mの塚には当時の区市町村数64個のそれぞれの街を象徴する石によって構成されています。

階段はあるものの広い敷地を横切る形で存在するため、足のご不自由な方には介助が必要だと思われます。