一年の三分の一しか営業していない山小屋です
- 4.5
- 旅行時期:2015/10(約10年前)
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by 実結樹さん(女性)
宇奈月・黒部峡谷 クチコミ:6件
連泊や再訪はあまりしない主義ですが、この宿は定宿として毎年来てもいいとさえ思えました。
積雪の具合により、営業開始は毎年ずれ込みます。
今年は雪が多く、六月下旬になってやっと再開出来たそうです。
11月の初旬までの営業で、親父さんと奥さんと息子さんの3人で切り盛りしていますが、シーズンオフは下山するとの事です。
春になると“雪で潰れているのではないか?”と危惧しながら戻って来るのだそうです。
予約をするにしても冬季は宿には電話は繋がらず、千葉の方に掛けるようでした。
10月末の黒部峡谷のトロッコ列車は紅葉の最盛期なので満杯です。
終点の欅平まで来る人でも、駅周辺の猿飛峡とか人食い岩あたりを散策しただけで戻って行く方が殆どです。
トロッコ列車乗車中に観る紅葉もそれなりに見応えは有りますが、欅平からもう一歩足を延ばした黒部峡谷の“奥深い眼前に迫るような紅葉”は息を呑むような迫力です。
是非、観て貰いたいと思います。
それにはやはり、とんぼ帰りではなく宿泊をお勧めします。
当日はしっかり雨。
一日4回ある関西電力のパノラマツアー(トロッコ往復乗車料込5千円)の最終回に参加しました。
当日出発では始発の北陸新幹線を使ってもこの回にしか参加は出来ませんでした。
大自然のパノラマの景色は雨の為見られなかったものの、通常、立ち入ることの出来ない関西電力の立坑などの施設を見られたのは収穫でした。
パノラマツアーは15:00過ぎに終わり、殆どの皆さんは帰って行きましたが、私は宿へ。
緩い上り坂の山道を降りしきる雨の中、歩いて50分。
やっと宿の姿が見えた時の安心感は忘れられません。
相部屋料金でしたが、当日の一人宿泊は私だけで、玄関の真向かいの4畳半のお部屋を独占させて貰えました。
鍵は掛かりません。
その代り、大きな石が部屋に有り、それを入口に寄せておく仕様になっています。
女性用の露天風呂は最近出来たそうですが、狭いし周囲をバッチリ囲まれているので、入った満足感がありません。
悔しいので、朝4時に起きて男性用露天風呂に行ったところ誰も居ないではありませんか!
雨模様の昨日とは一転。
晴れ上がった星空とお月様と山並みのシルエットを観ながら大きな露天風呂を一人で満喫してしまいました。
ぬるめでいつまでも入っていられる温度です。
ここは終日男性専用ですが、男女の利用時間は朝夕で交代して欲しいものです。
朝夕とも食事の時間は指定です。
食事は極力手作りを心掛けているそうで、山小屋らしいおもてなしでした。
夕飯の揚げたてのコロッケが美味しかった。
岩魚の塩焼き(900円、養殖だそうです)はオプションで追加したものです。
朝はインスタントコーヒーが無料サービス。
朝食時、外を見ていると向う岸にオコジョの姿を目撃する事が出来ました!
「他の山奥の山小屋と異なり、食材は欅平にトロッコで届く。そこから車で運べばいいので調達は楽だ」とオヤジさんから聞きました。
その車にはナンバープレートがありません。
山道は公道ではないので車検も無いそうです。
車は硫黄で直ぐ傷んでしまうので、下界で廃車になった車を乗り潰すまで使用するそうです。
内湯は一つしかないので、入口に「男性入浴中」または「女性入浴中」の札を掲げておけばいつでも入る事ができます。
内湯はかなり熱めで掛け流しです。
水で薄めないと入れないくらいでした。
真水のシャワーが無いのでシャンプーは諦めました。
このお湯は欅平近くの“日本秘湯を守る会”の「名剣温泉」に長~い管を伝って送られています。
立ち寄り湯で名剣温泉にも入ってみたいと計画していましたが、湯元の源泉掛け流しの新鮮なお湯の「祖母谷温泉」に入ってしまった以上、行く必要は無いと思いスルーしてしまいました。
部屋はカメムシが出没し、退治用にガムテープが備えられています。
お布団はセルフで敷きますが清潔感もありました。
浴衣はありません。
大きな洗濯機があり、リネン類はお宿で洗濯しているのではないかと思います。
テレビは食事処にしかなく、NHKのBSしか入りません。
オヤジさんも女将さんも気さくでほのぼのとしたお宿です。
経営も御苦労があると思いますが、いつまでも頑張って貰いたいと願います。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.5
- トロッコ列車の終点欅平から歩いて50分。送迎はありません。
- 泉質:
- 5.0
- 祖母谷温泉と、祖父谷温泉の2種類を堪能出来ます。
- 雰囲気:
- 5.0
- 秘湯の風情満点。
クチコミ投稿日:2015/11/26
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