哀しい伝説の残る大銀杏
- 4.0
- 旅行時期:2013/12(約12年前)
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by yotawanさん(男性)
飛騨高山・古川 クチコミ:34件
立派な国分寺の大銀杏ですが、
この木には悲しい言い伝えが残っています。
昔、この寺の塔の建立を任された棟梁は、大工たちとともに
精魂込めて仕事に励んでいました。
ところが柱を立てるときになって、材の寸法がみなわずかに
足らないことがわかったのです。棟梁は途方にくれました。
家に帰ると様子のおかしい父親を見た娘の八重菊は話を聞き、
足りない分は桝組(ますぐみ)を作って継ぎ足せばどうかと助
言しました。翌日そうしてみると寸法も合い、見栄えもよく、
その後塔はできあがりました。
次第に塔は評判になり、その見事さに棟梁の名声もどんどん
上がってゆきます。すると棟梁は娘がいつかことの顛末を
誰かに話すのではないかと心配になってきました。
自分の名声が、素人である娘の助言によってもたらされた
ものだと知れるのが怖くなった…いえ、イヤだったのです。
ある日、とうとう棟梁はわが娘を手にかけ…。
亡骸は塔の近くに埋め、そこに小さな銀杏を植えました。
今も国分寺にある銀杏は、その銀杏なのです。
何ともはや重い話ですが…。まぁ言い伝えですから。
そういえばつい最近、この木の洞からお地蔵様が見つかりました。
謂れについては何もわかっていないそうですが、やはり上の話と
くっつけて考えてしまいますよねぇ。
この大銀杏、秋になると年によって、ある日どかっと一度に葉を
落としてしまうことがあります。高山ではそんな年は大雪になると
言われています。実際当たっているところがすごいです。
なので高山の人たちは毎年この銀杏の葉の落ち方を気にしています。
ほんとうですヨ。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 4.0
- 景観:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
クチコミ投稿日:2015/04/02
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