掛川城天守閣

ここは天守閣よりも御殿に価値があります！

5.0
旅行時期：2014/11（約10年前）

掛川クチコミ：19件

今回で４～５回目の訪問です。掛川城は天守閣も木造で再建されていていいんですが、やはり日本に４つしか残ってない城郭御殿があることが大変珍しいので特に好きな場所です。日本の城郭御殿はその他に二条城二ノ丸御殿、高知城本丸御殿、川越城本丸御殿ですがここの掛川城の二の丸御殿の特徴は各役職の部屋があって身分の差が垣間見れるのです。これは他の御殿にはみられない特徴でこれをしっているだけで、この御殿の見方が変わってきて面白いですよ。その辺に興味があるかどうかにもよりますが・・・。部屋の内訳は身分の低い方から
●足軽目付の部屋（床はなく土間の部屋です。足軽でＴＯＰの部屋ですが倉庫のようです。）
●徒目付の部屋（板張りにゴザが敷いてある部屋です。下級武士のＴＯＰの部屋ですが質素です。）
☆ここから身分の違いを見せるために部屋の床の高さを変える為、２段の階段を登ります
●大目付の部屋（藩内の監察、警備のＴＯＰの部屋です。ここから畳敷きで天井に板も付きます。）
●御用人の部屋（用人が務めた上級武士の部屋です。ただそれでもかなり質素ですが、天井は高く、隣には中庭もあり、陽が当たる場所で明るく御殿の中ではかなり場所がいいところに置かれています。
●藩主の部屋　（一番偉い人の部屋ですが、二条城のような豪華絢爛なものは小さな藩でしたので一切ありませんが、それでもやはり釘隠しや欄間、床の間、広い部屋、白いきれいな壁など他の部屋に比べると抜きにでています。

こんな感じで御殿を見てみるとその格差身分の大きな時代の背景がよくわかるし楽しいかと思います。

天守閣ですが各所に音声ガイドボタンがありますので、説明を聴くことができます。そしていつもいるかわかりませんが、忍者が天守閣内にいますので記念撮影とかに応じてくれます。最上階からは天気が良ければ富士山もみえますが、富士山が鉄塔と重なっているのが残念なところです。