保存状態の良い旧宅
- 4.0
- 旅行時期:2014/09(約11年前)
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by norisaさん(非公開)
松江・松江しんじ湖温泉 クチコミ:3件
この記念館は旧居に隣接していますがこの旧居は旧士族根岸家の武家屋敷を借りて1891年(明治24年)5月から熊本に転任する11月までの6か月間住んだ邸宅で、八雲が居間として使用していた9畳の部屋からは三方に日本庭園を望むことができます。
ラフカディオ・ハーンすなわち、小泉 八雲は1850年~1904年、ギリシャ出身の新聞記者でしたが、その後、紀行文作家、随筆家、小説家、日本研究家として有名になりました。彼は非常に筆まめで、避暑で自宅を離れている間、あとに残った妻セツに毎日書き送った手紙が数多く残されているそうですが、面白いのはハーンは日本語がわからず妻は英語がわからないため、それらは夫妻の間だけで通じる特殊な仮名言葉で書かれているそうで、ほほえましい限りです。
妻セツは日本語が読めない夫のリクエストに応じて日本の民話・伝説を語り聞かせるため、普段からそれらの資料収集に努めましたし、彼女以外の家族や使用人、その他の方々からの話を題材にした作品も多数あるそうです。
そんなエピソードがわかるこじんまりした記念館です。
ただし内部は撮影禁止です。
ですからお隣の八雲の旧宅とセット見ることをオススメします。
彼は東京帝国大学では学生の信望が厚く、解任のときは激しい留任運動が起きたそうですが、そのあとがまは有名な夏目漱石だったそうで、漱石もやりにくかったに違いありません。彼は日本の面影や怪談といった名作で今も読み継がれていますが、彼にもっとも注目したのが第二次大戦中のアメリカ軍です!というのも日本人の心理研究には最高の教科書だったそうです。鬼畜米英をかかげて野球のストライク判定まで日本語にしてしまった日本官憲とは真逆の賢さかもしれませんーーー。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
クチコミ投稿日:2014/11/25
いいね!:12票
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