坊ちゃん列車との不思議な縁
- 4.0
- 旅行時期:2014/09(約11年前)
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by 孝遊子さん(男性)
松山 クチコミ:2件
道後で宿泊し、市内中心部で親友と待ち合わせた。
早目に宿を出、道後温泉駅まで来ると、噂に聞いていたぼっちゃん列車が引き込み線に止まっているではないか。聞くと間もなく出発すると言う。その列車に乗って行こうかと思ったが、それでは約束の時間の1時間も前に着いてしまう。
それで、歩いて行くことにした。
漱石の小説、「坊ちゃん」で、高浜港に着いた坊ちゃんが乗ったのが「マッチ箱のような汽車」で、それがめいめいの由来となっている。小説では、「切符も訳なく買った。乗り込んで見るとマッチ箱のような汽車だ。ごろごろと五分ばかり動いたと思ったら、もう降りなければならない。道理で切符が安いと思った。たった三銭である。」と書かれているが、高浜港から松山まではとても5分で着ける距離ではなく、そこが小説の異なるところかなと思ったものである。
私が大学に入ったころには、高浜港~松山市内は電化されて坊ちゃん列車は走っていなかったが、横河原線ではまだ走っていて、何度か乗ったことがある懐かしい列車である。
さて、道後温泉を後にして歩き始めると「坊ちゃん列車」が後方から私を追い抜いて行き、しばらくすると前方から別の列車がやってきた。
初めの列車は客車を1両だけ牽引し、後のそれは2両牽引していた。後で調べてみると、前者は明治41年製の14号機関車、後者は明治21年製の1号機関車のレプリカだと判った。
偶然とは言え、2つのタイプの坊ちゃん列車に出会え、坊ちゃん列車との因縁を感じた日であった。
- 施設の満足度
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4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 乗り場へのアクセス:
- 4.0
クチコミ投稿日:2014/10/02
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