近代建築を訪ねて 唐戸を歩く
- 5.0
- 旅行時期:2014/04(約12年前)
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by Dr.Poohさん(男性)
下関 クチコミ:3件
下関の唐と周辺では、近代建築を楽しむことができます。
旧秋田商会ビルは、日本の近代建築史を代表する建築物です。
秋田商会は、日露戦争末期の明治38年創立で、木材取引を中心に商社活動と海運業を営み、台湾、朝鮮半島、満州にも進出した港湾都市下関を代表する企業で、現在も現存する会社です。旧秋田商会ビルは、大正4年(1915)に竣工した和洋折衷の極めてユニークな建築物で、鉄骨鉄筋コンクリート造なのですが、内部には木造部分も多数残されています。西日本で最初の鉄筋コンクリート造の事務所建築である他、日本に現存する同種建築物としては最古級のものです。
地上3階、地下1階で塔屋付きのビルですが、屋上には日本庭園と日本家屋があり、屋上庭園となっています。旧秋田商会の内部は、1Fが当時としては素晴らしい純洋風のオフィス空間、2階及び3階を格調高い書院造住宅となっています。木造の螺旋階段など、素晴らしい装備や建具も見ることができます。
隣には、現役の郵便局としては、日本で一番古い下関南部町郵便局もあります。
その門構えに風格を感じられ、外壁の煉瓦が見事です。
下関南部町郵便局は、厚さ60cmという堅固な煉瓦が見事な下関に現存する最も古い洋風建築物で、明治33年(1900)に新築されたものです。
通りの東向かいには、旧下関英国領事館があります。
赤煉瓦の美しい総煉瓦造りの建物です。今は修復中ですので、中には入れませんが今年中に改装オープンする予定です。
山側には、旧逓信省下関電信局電話課庁舎を改装した田中絹代ぶんか館と赤煉瓦の旧宮崎商館が並んで建っています。
少し駅方面に行くと、山口銀行旧本店の石造りの素晴らしい建物があります。
潮風を感じながら、国際的な港町として栄えた往時を感じながら歩いてみるのも中々楽しいものです。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 下関駅からバスで
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 唐戸市場は賑わっています
- 見ごたえ:
- 4.0
- それぞれの建物が個性を見せてくれます
クチコミ投稿日:2014/04/29
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