アート作品が水上に…?
- 3.0
- 旅行時期:2014/01(約10年前)
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by しそまきりんごさん(男性)
茅ヶ崎 クチコミ:99件
鎌倉時代に作られたという相模川に架かっていた橋脚です。半分朽ちたような丸太が水面上に数本、直立しています。狭いですが、整備された公園のような池に浮かぶその姿は、見方によっては、まるでアート作品。やや目立たない感じはしますが、800年も前の遺構がこんな場所に残っています。
でも、これはレプリカ。本物はレプリカの直下にそれぞれ1本ずつ埋まっているとのことです。立っている看板に、歴史や発掘の経緯が詳しく書かれています。土地の高低を分かりやすく縮尺した周辺の地形図のジオラマなどもあり、それらを全部読んだり、鑑賞したりしているとかなりの時間を要します。
場所は国道1号線が小出川を渡る辺り。新湘南バイパスと交差し、工場や住宅が建ち並ぶ雑然としたところです。国道沿いに案内看板も立っています。相模川は、ここから西方に1.5kmほど離れた場所です。ここから、ずっと橋が続いていた訳ではなく、昔は川がこのあたりを流れており、橋は相模川が下流で幾つかに分かれた一つの川筋に架かっていたようです。
現在の周辺の環境からは、鎌倉時代当時の周辺の景色を想像するのは難しいです。辺鄙な、うら寂しい河口の光景だったのかと思いきや、近くには源氏ゆかりの鶴嶺八幡宮があったり、源頼朝の愛人の館があった(らしい…)りと、鎌倉に近く、有力御家人の領地もあり、京への通り道でもあるため、意外にも賑やかな場所だったのかなとも思ったりもして、なかなか素人には想像が難しいです。
橋は、源頼朝が落成式のために訪れ、その帰りに落馬し、死の原因となったともいわれているいわくつきの橋です。
冬に訪れたところ、隣を流れる小出川に白さぎがいました。周囲は工場や住宅街ですが、少しは自然が残っているのかもしれません。
- 施設の満足度
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3.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 2.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 2.5
クチコミ投稿日:2014/04/25
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