明治初年に合祀・移転した神社

2.5
旅行時期：2013/12（約12年前）

藤沢・江ノ島クチコミ：54件

藤沢の北西部、獺郷の地にある神社です。“ねのひじり”または“ねひじり”神社と読むそうです。中原街道から外れ、打戻や慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス方面へ300ｍほど行ったところにあります。
戦時中に鐘が供出され、近年、再建されたという鐘楼があります。普段は人もおらず、社務所も閉まっていて、閑散とした神社です。神社の由緒の石碑が建っていて、明治の初年に風雨被害で合祀・再建されるまでは、ここから南へ数百ｍの獺郷中谷の、昼間も薄暗い森の中にあったそうです。付近は獺郷の地名から、打戻川や小出川のあたりは、カワウソが住むような沼地だったのかもしれませんが、現在では、田畑や宅地になっていて、あっても林程度しかありません。カワウソも日本の固有種は絶滅したかもしれないという状況ですから…。昔の神社や周辺の姿を見てみたかったものです。
近辺には茅ヶ崎市側に腰掛神社がありますが、森に覆われ、もしかしたら子聖神社の合祀前の昔の姿に似ているのかもしれません。ただ、こちらも茅ヶ崎里山公園ができるなど、森が切り開かれ、開発が進んでいます。
子聖神社は９月１５日が例祭だそうです。神輿殿があったので、その時には神輿も出て賑やかになると思います。神社から東へ1ｋｍほど打戻方面に行った、小出川沿いには彼岸花が植えられ、9月の下旬ころ、見ごろを迎えるようです。近年では彼岸花祭りも行われるようになりました（2013年は9月28日開催）。