寿昌寺

中将姫伝説のあるお寺

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旅行時期：2014/01（約10年前）

藤沢・江ノ島クチコミ：54件

相模丘陵の間を流れる目久尻川沿いに建つお寺です。郊外の静かな環境と思いきや、付近には新幹線が通り、近く、県道22号線のバイパスの新道もできます。ただ、正月の三が日に訪れましたが、正月飾りが飾られていたものの、元日ではなかったせいか、催し物もなく、また訪れる人もなく、境内はひっそりとしていました。
寺には中将姫伝説があります。都を離れた中将姫が、縁者のいるこの寺の近くで隠遁生活を送り、継母の追っ手を欺くために着けていた面を、姫が都に戻った後も、この寺で保管していたそうです。しかし、一時的に近くの用田寒川社に預けたところ、盗難に逢い、現存していないとのことです。なお、中将姫伝説は日本各地にあるようで、学術的には、この地付近の伝説が、伝説の残る地域の東端のエリアなのだそうです。
寺の北の竹やぶの中に、中将姫の祠が祀られています。同じ日に一緒に訪れたところ、正月ということで、祠の方は真新しい赤い旗が立てられ、祠はご開帳され、きれいに整えられていました。熱心な「講」の方々がいるようです。素朴な祠と、明るい日の差し込む竹やぶの中の赤い旗がとても雰囲気があり（かぐや姫でも祀っているような…）、印象的でした。