錦秋の落合集落を歩く

5.0
旅行時期：2010/11（約15年前）

by Dr.Poohさん（男性）

祖谷渓・かずら橋・大歩危クチコミ：1件

祖谷といえば、かづら橋のある西祖谷の祖谷渓が有名です。
もし、かづら橋まで行く機会があれば、重伝建にも指定されている東祖谷落合集落に足を伸ばすことをお勧めします。

吉野川の支流沿いには、はるか高い場所に独立した集落が点在します。
かつての、平家の落人が作った集落なのです。
落合集落は、その中でも高い山中に大規模な集落を形成しています。つづら折れの道は、古の時代の平たい石積みで美しく、畑も勾配を持つ独特の風景です。通常は、下から見上げて見学するのだそうのですが、せっかくなのでつづら折れの道を上がって近くから集落を眺めてみました。生活観のある素敵な場所です。
飾り気のない場所ですが、谷底を走る国道はここからは微かにしか見えません。よく見えるのは、同じ標高にある集落だけです。直ぐ向うに見える集落に行くにも、一旦谷底まで下りて、再び登っていかなければいけないのですが、本当にご近所の集落に見えます。
集落間の生活の様子は見えるのですが、行くには遠い。。。
意外に、この距離感が心地よいのかもしれません。
私には、そう感じられました。

勿論、秋の祖谷峡もすばらしい錦秋を見せてくれます。
かずら橋も、依然行った時から何代交代したのか、でも昔と同じようにかずら橋はゆらゆら揺れながら、架かっていました。周囲はもう秋の気配、とても空気が気持ちいいです。山用の軽い薄手のダウンをひっかけて、丁度いい心地よい空気です。
祖谷渓もすっかり秋色に変わっていました。
とても、素敵な景色に包まれて、幸せぇ～な時間を過ごせます。