吉兆で研鑽を積んだ料理長が生み出す四季折々の味

5.0
旅行時期：2013/06（約13年前）

by スパイスさん（女性）

日本橋クチコミ：15件

吉兆で23年間研鑽を積んだ橋本眞一さんが独立。
今年の3月にお店をオープンされました。
無垢の一枚板がすばらしいカウンター席に着席。
（家族連れや接待にも使えそうな個室もありますよん）
料理長の目の前の席～～。わくわく

昼も夜も献立は一緒で、ミニ懐石が4200円～。
ミニなんぞじゃ足りない私たち（笑）は、8400円の特選懐石を。

先付は鱧。
湯引きして冷やしたものはよくいただきますが、
「それだと、鱧の甘みが薄まってしまいますので」
あえて温かい状態でサーブ。ふっくらと美味しかった～。
梅肉ソースも酸味が立っていなくてちょうどいい。プレモルで乾杯～！

椀物はなんと河豚の白子。
「冬のものだと思われがちですが、この時期がおいしいんですよ」
くず仕立てになったお吸い物です。やさしいお味。

向付の帆立、鯛、烏賊のお刺身。
鯛の下に、甘酢漬けされた大根が敷いてあって、
それがめちゃくちゃ美味しいことを伝えたら
「では、お酒のアテに少しお出ししましょう」と小鉢にサービス。こういうのうれしい。
ほかに、自家製ザーサイもサービスしてくれましたよ。
生のザーサイですって（不発酵という意味）。

八寸来た～！
鴨、チーズの味噌漬け、莫久来、とろろのじゅんさいジュレがけ、
フォアグラのにこごり、いちじく、カニなどなど
おいしいものが満載。これは日本酒でしょ！

禄乃越州をもらいました。
お猪口でもいいんだけど「ワイングラスで飲む楽しみ方をおすすめ」
しているということで、そちらでお願いします。

炊き合わせは、冷やしできました。
高野豆腐、茄子、南瓜･･･。どれもしっかり出汁が入ってます。
ガラスの器も涼しげでいいな。
四季を表現できる日本食って、やっぱりすばらしい。

揚げ物は、車えびの湯葉巻き揚げ。
「これに合うお酒があるんですよ」の提案、断る道理はありませんな（笑）。
賀茂金秀～！幸せ、幸せ。

締めのご飯は、鮎の飯蒸しと鯛茶漬けから選べます。
2つお願いしてシェアでいただきました。

水菓子はフルーツのゼリー寄せ。隠し味にコアントロを使ってるそうな。

そして、お菓子。
葛切～。目の前でできたての葛に包丁を入れ、黒蜜をかけてくれます。
この黒蜜がさっぱりしててウマイの。
黒砂糖だけじゃなく、グラニュー糖も使い、少しだけお酢を入れてるんですって。
企業秘密っておっしゃってたけど、ここで言っちゃっていいのー？
「はい。そのままお作りになっても、この味は出ないと思います（笑）」

締めの抹茶をいただいて、ほっこり。
この抹茶はいくつかのお茶を3種類ブレンドして、
色、香り、味の納得いったものを使われているとのこと。

カウンターで隣席になった
日本橋っ子のおじさまをはじめ、客層はかなりよさげです。
いいお店でした！

※なんと月曜定休です。日本橋界隈のいいお店は日曜休みのところが多いから、
日曜にやってくれるのはありがたいですね～。