女の子も、かつて女の子だった方も、みんなが楽しめる空間です
- 3.5
- 旅行時期:2013/04(約13年前)
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by つるまるこさん(女性)
あぶくま洞周辺 クチコミ:1件
女の子なら誰もが一度は一緒に遊んだお人形、リカちゃん。
そんな「リカちゃん人形」のお城が、福島県内にあるのです。
女の子の永遠の憧れであり、小さいころには誰もが一緒に遊んだ経験をお持ちのことでしょう。
今から遡ること約20年前の1992年に、リカちゃん誕生25周年を記念して造られた施設なのだそうです。
中国に製造拠点が移る前は、ここの場所にも工場があったそうです。
ただ、現在もこのキャッスルの中では人形の製造工程を見学することができます(館内のショップで購入可能。丁寧に手作りされたオリジナルのドールのため、市販のリカちゃんより若干お値段は高めです)。
以前から、近くまで訪れた折には見学をしてみたいと思っていた場所でしたので、今回の旅行を機に訪問してみました。
館内ではお人形の製造工程を見学できるほか、リカちゃんのミュージアムがあり、初代から現在までのリカちゃんやその家族とお友達、当時発売されていた様々なリカちゃんグッズが展示されており、なんとも懐かしい、また、新たな発見をすることができます。
世相を緻密に反映したリカちゃんの世界。ストーリーもずいぶん凝った内容になっています。
子ども連れの家族はもちろん、オトナの女性客、高校生や大学生と思しき男の子たちのグループも見学に訪れていました。世代の違いはあれど、女の子(かつて女の子だったオトナの女性も)はみなそれぞれにリカちゃんとの思い出があり、懐かしみながら見学を楽しんでいる様子でした。男の子にはとっても新鮮な世界のようで、みんなワイワイ言いながら楽しそうに見学していました。
バブル期前後に幼少期を過ごした私としては、当時のおもちゃって(食玩も含めて)随分立派なものが発売されていたんだなあ…、と感慨深くなってしまいました。
普通のリカちゃんとあわせて、いつかのクリスマスの時に「レディリカ」というゴージャスなドレスをまとったリカちゃんをプレゼントでもらったことがあったのですが、私はなぜかゴージャスなリカちゃんにはありがたみを感じず(なんて子供だ!)、普通のリカちゃんとばかり遊ぶ半面、レディリカにはずいぶんぞんざいな扱いを…(涙)という苦い思い出があります。
ちなみに「レディリカ」、現在はプレミアものだそうです。
あと、リカちゃんのボーイフレンドが複数いたこともショックでした…
こんなにコロコロリカちゃんの彼氏が変わっていたとは…
私は「イサムくん」しか知らなかった…
そんなわけで、とっても印象的なコーナーが随所にあった館内ですが、中でも印象的だったのは、震災後、このお城を訪れた県内外の方々が、館内の壁面に福島への応援メッセージをびっしりと書き込まれていたことでした。
家族や親戚を亡くされたと思われる方々のメッセージもあり、今こうして旅行記を綴っている間も、あのメッセージを思い出すと、自然と涙があふれてきます。
今の自分にできることは、こうして被災された県を旅行で訪れ、現地の観光収入に少しでも貢献すること、そして、現地の素晴らしさをこうして旅行記に綴り、ひとりでも多くの方に現地を訪れてもらえるようきっかけを作ること、それくらいしかできないことが非常に歯がゆいですが、私はこれからもずっと、何度も、素晴らしい東北の地を訪問し、応援し続けたいと思っています。
- 施設の満足度
-
3.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.0
- 小野新町駅から徒歩10分ほど
- コストパフォーマンス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 施設の快適度:
- 3.5
- バリアフリー:
- 3.5
- アトラクションの充実度:
- 3.0
クチコミ投稿日:2013/06/09
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