カメイ美術館

世界中の天然の美！　集結

5.0
旅行時期：2013/05（約11年前）

仙台クチコミ：1件

　（現在は「カメイ美術館」と名称変更されています。）
　それほど期待せずにぶらりと訪れてみました。オフィスビルの最上階にある美術館で、エレベーターに、下の階の関係でビジネスパーソンの方々が乗り合わせてこられたとき、とてもうやうやしく「失礼いたします」と挨拶をされたのが印象的でした。こうなると美術館への期待も高まるというものです。
　展示は、まず近代絵画に迎えられ、著名な作家の近年の作品があったりして、収集活動をおろそかにしない美術館の姿勢が感じられ、心が動かされる絵がいくつもありました。
　次にお目当ての蝶!!!　まず国内のおなじみモンシロチョウたちなどから、世界中の、見たことのないものでどっさり。採取の県が違えば形や色がわずかに異なり、しかしながら、紋様の「企画・デザイン」（←と言っていいものかわかりませんが）は一緒　ということで同種とみなされるのでしょうが、天然の美はやはり最高のものであると再認識させられます。
　「どうしてこの形に造形されて、しかも、ここにこのように、点でアクセントがあって、この色でふちどりするという発想が生まれるのか!!!」　と驚愕させられるのです。似た体験に、動物園の鳥類コーナーや、水族館などで味わうことができますが、動かずに声や匂いを発せずにただ見せてくれているので、造形の妙をひたすらに味わい、そこに哲学を感じようとさせてくれさえする存在に、深く感動の念がわきおこります。上品なピンク色と茶色とのコンビネーションが美しい「ミイロタイマイ」。こんな色の蝶がいるなんて!!!　私は子供たちに自由に絵を描かせて生まれるような色・紋様の蝶が多種存在することに驚きと感動の連続でした。最後にこけし、もうこれは、正直に言ってあまり心にささりませんでした。何せ、天然の美に打ちのめされた後でしたから。