中古三十六歌仙の一人「能因塚」の碑

3.5
旅行時期：2012/03（約14年前）

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能因（のういん、９８８−１０５０年）は、平安時代中期の僧・歌人で俗名は橘永�祥（たちばなのながやす）、中古三十六歌仙の一人。
現代の文章博士にあたる文章生（もんじょうのしょう）になったが１０１３年出家し、摂津国古曽部（高槻市古曽部）に居住し古曽部入道と称した。藤原長能（ふじわらのながよし、９４９−１００９年頃）に師事しており、甲斐国や陸奥国などを旅し多くの和歌を残した。
『後拾遺和歌集』以下の勅撰和歌集に６５首が入集しており、小倉百人一首
あらし吹くみ室の山のもみぢばは竜田の川の錦なりけり
で知られる。
高槻市古曽部には伝能因法師墳墓とされる通称「能因塚」がある。
「能因塚」の碑は、撰文は江戸時代初期の朱子学派儒学者林羅山（はやしらざん、１５８３−１６５７年）こと道春（どうしゅん）のものとされており、摂津高槻藩初代藩主永井直清（ながいなおきよ、１５９１−１６７１年）の建立とのことだ。