お店が歩んだ26年の歴史の重み
- 4.5
- 旅行時期:2012/01(約14年前)
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by dune45さん(男性)
渋谷 クチコミ:223件
“シェフのスペシャリテ”と言う言葉にとても惹かれます。“スペシャリテ”と胸を張って言えるだけの料理があるのはそれだけ腕に自信がある証拠。
こちらの「ラ・ブランシュ」は、シェフのスペシャリテ「鰯とじゃがいもの重ね焼き」をランチでも食する事が出来るお店です。
以前からこの一皿を是非食べてみたいと思い続けていたのですが、なかなか機会がなく…。
今回、何年か越しの想いが実現する事になりました。
ランチコースは3コース。
今回は、前菜+メイン+デセールの、一番皿数の少ない3600円のコースをセレクト。
私は前菜に「鰯とじゃがいもの重ね焼き」、メインに「サーモンの瞬間燻製」を、同行した家内は前菜は同じで、メインが本日の魚料理であるヒラメのポワレを選びました。
アミューズに続いて、待ちこがれた「鰯とじゃがいもの重ね焼き、トリュフ風味」が登場。テリーヌで出されたひと皿は、見た目にも芸術的です。小さな鰯のスープが添えられています。
ひと口食べただけで美味しさが分かる逸品。さすがは日本のフランス料理界にその名を轟かす名シェフが“スペシャリテ”をうたうだけの事はあります。
メインの「サーモンの瞬間燻製」も大変美味しい料理でした。
サーモンだけ食べても燻製の味わいがよく活かされているのですが、数種類添えられたコンフィチュール(ジャム)と絡めて食べると、それぞれに違った味わいを楽しめます。
コンフィチュールは柑橘類をベースにしたものや野菜をベースにしたものなどバラエティ豊かです。
同時にこのお皿にはたくさんの種類の野菜が添えられており、脇役ではあるのですが、名脇役として味わいに奥行きを付け加えています。
デセールの前には、小さな洋梨のスープが出されるのですが、このあたりの構成も非常に粋だと思います。
最後のデセールは4品からの選択。
私はブランマンジェを、家内はレモン風味のスフレを選択。
ブランマンジェは、その甘さと、添えられたチョコレートアイスのビターな味わいが、良い調和を奏でています。
店内はフローリング。床と壁は木の茶色をメインカラーとし、ソファはワインレッドというクラシカルな内装。壁には随所に絵が飾られており、何とトイレ(かなり広いです)にも、花や絵が飾られておりました。
私の席の目の前にもドラクロワの版画が。
「スタッフに女性がいらっしゃらないのですが、これらのこだわりはマダムかどなたかのものですか?」と問いかけると、ギャルソン自ら「私がすべて担当しています」と。
最近流行の“スタイリッシュモダン”とはベクトルが90度異なるかも知れませんが、非常に落ち着ける心地の良い雰囲気です。
本日の客層は多種多様でした。
年配の男性一人客で、ワインやチーズまでたくさん食べられている方や、女性客と高校生の息子さんの二人連れ、カップルも一組。
隣りのお客さんは若い男性の二人連れ。
入ってすぐに、その雰囲気から同業の方(レストランで働く方)と感じました。
二人で違ったメニューを頼み、料理やワイン、チーズの説明をギャルソンから詳しく聞き、写真を撮っていらっしゃいました。
メイン料理が出揃ったタイミングでシェフが各テーブルを回り、お客さんと会話をされていたのですが、その時、チラッと聞こえたところによると、代官山の某有名イタリア料理店にお勤めの方のようです。
向学心旺盛な若い料理人の方にとっても、お手本となるようなお店なのだと思いました。
ギャルソンに伺うと、「ラ・ブランシュ」は開店26年との事。「以前は、この通りで一年続くお店はほとんどありませんでした」とも。
このお店が歩んだ26年の歴史の重みを感じた、そんな満足感に満ち溢れたランチでした。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 一人当たり予算:
- 5,000円未満
- アクセス:
- 3.0
- コストパフォーマンス:
- 3.5
- サービス:
- 4.0
- 雰囲気:
- 4.5
- 料理・味:
- 5.0
- 観光客向け度:
- 4.0
クチコミ投稿日:2012/12/29
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