人と共に息づく旧き離島の街並み

4.5
旅行時期：2012/08（約13年前）

by TaxNaXさん（男性）

竹富島クチコミ：12件

竹富東港から集落までは観光会社のマイクロバスでものの数分。
マイクロバスを降りたその場が旧き沖縄の街並みの中。
俯瞰して撮られた写真の中に自分がいる。
受付を済ませて牛車観光を体験。
短いコースだが正に牛歩の歩みで時間を掛けて巡る。
御者の翁がしゃがれた声で語る村の歴史。
その声と水牛の足音を聞きつつ過ごすひとときに、都会の時は流れが早く、人生も慌しいと実感せずにはいられない。

集落全体が重要伝統的建造物群に選定される。
そこは資料館の中ではなく、人と共に息づく離島の街並み。
生活臭も漂い、過去ではなく今の文化に触れる事ができる。
勿論旅行者が触れるのは表面だけなのだろうが、それでも小学校が健全に維持される様子を見ると、ここは保全されている以上に生きているのだと感じる。

水牛車の御者の言では、ここは夜は違う顔になるのだとか。
夜の帳が下りると街並みは暗く静かに、一方で家庭はゆんたくで賑わうそうだ。
次はこの島で一夜を過ごしたいと思う。